フェリシモCompany

地球村の基金 世界の人たちとつながろう

毎月1口100円から参加できる、つづける支援

1993年に設立されたこの基金は、地球上のすべての人々が自立してしあわせに暮らすことを願って生まれました。毎月1口100円からご参加いただけるフェリシモの基金のなかでも「フェリシモの森基金」に次いで二番目に誕生し、いまも継続している歴史ある基金のひとつです。

この基金と合わせて、当時はまだポピュラーではなかったフェアトレード商品の取り扱いも開始しました。

さらに数年後には、商品価格の一部を基金とする「基金付き商品」を販売する取り組みもスタート。趣旨にご賛同いただくお客さまとともに、それぞれの国が抱える社会課題の下で暮らす人々をサポートする新たな形として、その後に生まれるさまざまな基金での取り組みにも広がることとなりました。

みなさまからお預かりした基金は、貧困からの自立や自然災害からの救済などをめざす「就学援助や教育機会の提供」「健康や衛生環境の改善」「事業創出や就業支援」「紛争や災害からの復興」の4つの分野を中心に、アジア、アフリカ、中南米など世界中のさまざまな地域で活動する国際協力NGOなどを通じて支援をおこなっています。

講習中にとったメモを見ながらミシンを操作する参加者
講習中にとったメモを見ながらミシンを操作する参加者(右)と講師(中央)と現地職員(左)

第一回目の支援は1996年に実施されました。対象は、中国・四川省(涼山イ族自治州)の少数民族の子どもたちです。貧困により学業を続けることが困難な生徒への奨学金などに活用されました。

つづいて、ルワンダ難民の子どもたちのなかでも衰弱の激しい幼児に栄養を補給するための粉ミルクや、内戦により荒廃し老朽化したカンボジアの小学校の改築費用に活用されるなど、これまでにお客さまから寄せられた基金額は、累計で3億2000万円、支援プロジェクトは、60ヵ国計273件にのぼります。(2020年12月末現在)

2019年度の支援先のひとつとして選ばれた、認定NPO法人アイキャンによるフィリピンの首都マニラ、トンド地区の子どもたちへの栄養改善事業のレポートをご紹介します。

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フィリピンの首都マニラで、最も生活が厳しいと言われるトンド地区では、子どもの8割近くが「極度の栄養不良」に陥っており、栄養不良と不衛生な環境に起因する病気で命を落とすことも少なくありません。

その状況を改善するために、アイキャンは、マニラ市自治体が運営する保育園で給食活動を実施しています。

このプロジェクトでは、マニラ市自治体と地域住民が継続的に給食活動を運営し、自分たちの力で子どもの栄養状態を改善していくことをめざしています。はじめに、トンド地区の村役員や地域住民に対して、プロジェクトの内容と目的を共有しました。

栄養価の高い食事を料理する地域住民
モリンガの葉を活用した安価で栄養価の高い食事を料理する地域住民

週5回、保育園を開所し、支援金で購入した調理器具を使って、母親が安価で栄養に配慮した食事を料理します。特に、「奇跡の木」と呼ばれるモリンガの葉を活用した料理を多く取り入れているので、子どもたちは栄養価の高い食事をとることができます。2020年3月時点までに、3歳から5歳の低体重の子ども25名(実数)が継続的な給食を食べられるようになりました。

栄養満点の料理を食べる笑顔の子どもたち
栄養満点の料理を食べる笑顔の子どもたち

新型コロナウイルス感染拡大に伴うマニラ市の封鎖のため、3月から活動は一時停止になりましたが、9月に一部再開しました。今後は地域の母親に対して、子どもを病気から守るための保健研修や、安価で栄養価の高い料理の作り方の研修、また保育園教師を対象にした地域参加型の給食活動運営研修なども実施する予定です。

また、トンド地区では、食事を食べる前に手洗いをするという衛生習慣を身に付けていない子どもが多くいます。そのため、地域住民ボランティアが、食事前に子どもたちの手洗いを促して、正しい手洗いの仕方を教える姿が見られるようになっています。

子どもたちに正しい手洗いの仕方を教える地域住民
子どもたちに正しい手洗いの仕方を教える地域住民

活動に関わっている地域住民との振り返りや子どもたちの様子について話し合いの中から「今日は、あの子が元気なかったね。」「しばらくの間、あの子が来ていないから明日家庭訪問してみる。」といった声が聞かれるようになりました。

関わる大人たちみんなで子どもたちを見守り育てていく環境が育まれています。

<現地の声>

給食活動に関わっているミシェルさん(仮名)は、「給食活動を通して、私たち母親と地域住民が責任を持って子どもたちを守っていかないといけない。」と、事業を通して芽生えた責任感をのぞかせています。

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活動を応援してくださるお客さまや、現地で活動を支えるスタッフの方々の支えがあり、ひとりではできないことも、たくさんの人たちのあたたかい想いが集まれば、大きな大きな力となります。

みなさまからお寄せいただく100円は、世界の各地で、日々を懸命に暮らしている人々の笑顔や、子どもたちの未来への希望につながっています。

これからも、地球上に住む誰もがみずからの力で暮らしを紡いでいく社会づくりを応援していきます。

フェリシモ 地球村の基金
月1口 ¥100(非課税 ¥100)
→基金額(100円)は「フェリシモ 地球村の基金」として運用されます。
詳細とお申し込み>> https://www.felissimo.co.jp/kraso/gcd771122/

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