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たすけあい基金活動報告:経済的に厳しい状態にある難病児の親支援「付き添い生活サポートプラス」(特定非営利活動法人 キープ・ママ・スマイリング)

「フェリシモ たすけあい基金」から2021年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 キープ・ママ・スマイリング」さまより、このたび活動レポートが届きましたので、下記にてご紹介します。

*   *   *

その当時は新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、病院での面会や付き添い制限が行われるようになりました。そのため小児病棟で子どもに付き添うご家族の中でも、生活困窮者やひとり親(母子)家庭にとっては、これまで以上に生活環境がきびしいものになりました。

そこで経済的な影響を大きく受けているひとり親家庭や、入院期間の長い病児を抱えているご家庭を対象に、継続的な支援を行う「付き添い生活サポートプラス」事業をスタートさせました。

私たちはLINEを活用して支援対象者のひとりひとりとつながり、継続して寄り添いながらその声を聞いて、ニーズに合った食品・生活用品を提供しました。そして入院中の子どもだけでなく、家で帰りを待つきょうだい児に対しても、クリスマスや七五三、節分といった季節のイベントに合わせたプレゼントを贈る活動も始めることにしました。

これらの活動は単なる物品の支援ではなく、疾患を抱えた病児に経済的にも時間的にも手をとられ、残されていたきょうだい児へのケアや、子どもが入院したことで先の見えない孤独感を持つご家族へのケアにもつながりました。

また、病院のソーシャルワーカーに推薦いただく形で、支援対象となる30名を選んでいただいたことで、病院と連携したサポートを実現することができました。

今回、支援したご家庭のうち約3分の1が住民税非課税世帯で、無収入というご家庭も少なくありませんでした。中には貯金を切りくずし、諸手当でギリギリの生活を送りながら、ご自身の食事代を削って日々の生活をしのいでいる人もいました。

〈支援物資を受け取ったご家庭からの声〉

  • 正直、院内にいるとそんなに楽しいことは多くないのですが、応援ボックスをいただいて久しぶりにうれしい気持ちでいっぱいになりました。LINEやメールでご連絡をいただくと、孤独な感じが和らいで、またがんばろうという気持ちになりました。
  • いただいた品物を見ていると、隣にいる子どもに私のうれしい気持ちがわかるのか「ママ、よかったね~」と言ってくれます。子どもなりに親のことを気にしてくれているんだなと思いました。
  • 子ども雑誌にメッセージが書かれたメモが入っていて、細かな心遣いがうれしかった。
  • 毎回入っているお漬物がおいしいです。ご飯もたくさん食べられるので元気になります。いつもおいしい野菜をありがとうございます。
  • フェイスパックが入っていて驚きました! 入院中はもちろん、ふだんは子どものことや食事に対してお金をかけていますが、自分のことにお金は回せません。ここ数年パックなんてしていなかったので、とてもうるおいました。(顔も心も!)

〈支援者へのメッセージ〉

このたびは私たちの活動にご支援くださりありがとうございました。

コロナ禍の小児病棟での付き添いの日々は、ご家族への面会の禁止と付き添う家族の交代が禁止されたことで、心身ともに疲弊する状況が続いていました。コロナ禍で収入が途絶えたひとり親家庭にとっては、先の見えない不安に押し潰されそうな日々であったことは想像に難くありません。

しかし、みなさまからのご支援のおかげで、食料や生活用品の支援だけでなく、入院中の子どもと親の帰りを家で待つきょうだい児へのサポートについても実現することができ、たくさんの喜びの声が私たちに寄せられています。

お子さんが退院するまで寄り添い、きめ細やかな対応が必要とされるこの取り組みへの温かなご支援に、心より感謝申し上げます。

■経済的に厳しい状態にある難病児の親支援「付き添い生活サポートプラス」
実施場所 : 日本全国・小児病棟
実施期間 : 2021年11月~2022年3月31日
※他の助成金からご支援があり、2021年8月としていた開始月を変更
・プロジェクトの詳細はこちら
・キープ・ママ・スマイリングさまのその他の支援活動はこちら

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