みなさまとともにこれからの未来の暮らしを作っていく取り組みのために設立された「フェリシモ たすけあい基金」より、病気を抱える子どもやAYA世代への支援を実施いたします。
コロナ禍の中、アプリを利用したチャリティーランを行い、小児がん・AYAがんの啓発活動を行います。
はじめまして、公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金の楠木です。
私たちは、小児がんの子どもと家族を支援する団体です。具体的には、小児がんの子どもと家族のための療養施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の運営と、小児がん・AYAがんの啓発活動をしています(AYAがんとは、思春期・若年成人期に発症するがんのことです)。
昨年から啓発活動の一環として、マラソンを通じたチャリティーランイベントに力を入れてきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、ほとんどのマラソン大会が中止になると、せっかく気合が入っていた仲間たちも少し気持ちが沈んでしまいました。そこで私たちは「バーチャルラン」という方法で、チャリティーランイベントを開催することにしました。
まず、参加者はランニングアプリに登録をします。
そして、同じ時刻にそれぞれの場所で、同じTシャツを着て走ります。
オンライン上でつながることは、他の参加者の走行距離や近況などを知ることができます。
みんなの合計目標の走行距離を決めたり、それぞれのランナーがランニングアプリ上に近況報告をアップしたり、治療中のがん患者さんへのメッセージなども書き込んだりすることができます。このように場所が離れていても、みんなで心を一つにして、「小児がん・AYAがんの方々を応援したい」と思っています。
<支援内容>
たくさんの方々に小児がん・AYAがんの事を知っていただきたいので、派手なスポーツTシャツを作りたいと思います。
参加者にそのTシャツを配布して、それぞれの地域を走っていただきます。
そうすると一般の方が、「あれは何かな?」と気に留めてくれます。
主催者はもちろん、参加者もSNS等で「派手なTシャツは小児がん・AYAがんの啓発活動です」
と、積極的に発信することで、気になっていた一般の方にも、「あのTシャツはそういう事だったのか」「そういえば、今日あのTシャツを見た」と知ってくださいます。
また、参加者も「そのTシャツは何ですか?」と質問されても、
「この派手なTシャツは小児がん・AYAがんの啓発活動です」と、小児がんとAYAがんのことを説明をすることができます。
<期待される効果>
がんは高齢者の病気というイメージがあると思いますが、子どもや若者ががんになることもあります。これまで保育園や幼稚園、学校に同級生のみんなとあたり前のように通い、過ごしていた日常は、がんになることで一変します。
医療の進歩によって助かることも多くなりましたが、抗がん剤治療や手術、放射線治療などの治療は、長くて辛いものです。その治療期間中は、病人としてではなく、ひとりの子どもや若者として過ごすことが非常に大切になります。
前向きに治療にのぞみ、希望をもって生活をするためには、学校関係者・友人や近所の人々など周囲の理解が必要になります。そのためには、「小児がん」「AYAがん」という病気の存在を知ることから始まります。そして次に、正しい知識をたくさんの方々に知ってもらわなければなりません。
正しい知識とは、「特別な人ががんになるのではなく、小児がんやAYAがんは誰もがなる可能性のある病気だということ」「ほとんどの小児がんやAYAがんは育て方や家系は関係がないこと」です。
がんになった子どもや若者、その家族が、社会から孤立することなく社会の一員として過ごしていくために、少しでも役立つイベントにしたいと思います。
■バーチャルランで小児がん・AYAがんを広めようへの支援
実施場所 : 日本全国
実施期間 : 2021年2月14日~2月21日(予定)
・チャイルド・ケモ・サポート基金さまのその他の支援活動はこちら
■活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。
⇒チャイルド・ケモ・サポート基金さまから活動レポートが届きました! 報告はこちら
コメント