みなさまとともにこれからの未来の暮らしを作っていく取り組みのために設立された「フェリシモ たすけあい基金」より、経済的に困窮する家庭の子どもへの支援を実施いたします。
高齢のこども食堂運営者でも応募がしやすい、シンプルな「小口助成」のシステムを構築して、より多くのこども食堂への支援を行います。
はじめまして、特定非営利活動法人全国こども食堂支援センター・むすびえです。
私たちは「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」というビジョンを掲げ、全国のこども食堂やこども食堂ネットワークの支援を行う団体です。
コロナ禍において、多くのこども食堂では、居場所としてこども食堂を開催することが困難になりました。私たちの調査では、約半数のこども食堂が弁当の配布や食料の配布(フードパントリー活動)に切り替えるなどして、活動を続けています。
しかし、弁当や食材の配布を行うことは、こども食堂にとって経済的な負担が大きく、活動を続けるためには食材費や活動費がより必要になっています。
4月以降、私たちは「むすびえ・こども食堂基金」と名付けた助成金を立ち上げて、こうしたこども食堂の活動を支援しています。
この基金以外にも、こども食堂が応募できる助成金は多くありますが、「助成金への応募には提出書類などが煩雑で難しい」という理由から、助成金を活用できないこども食堂も多く存在しています。
そこで今回、可能な限り応募の複雑さや煩雑さを軽減して、シンプルで応募がしやすい小口助成を構築することにしました。
これまで助成金を受け取ることができなかったこども食堂に対しても、支援の手が届くようにすることで、より多くのこども食堂が、この困難な状況の中でも活動を継続することができるように、サポートしていきたいと考えています。
<支援内容>
- これまで食材などの寄付を仲介するために使用していたインターネットのフォーム申請をベースにした「こども食堂小口助成」によって、5万円程度の金額を、全国の資金を必要としているこども食堂へ支援していきます。
- 一堂に会して一緒に食べる形式のこども食堂も、徐々に再開しているので(むすびえの調査では、10月の段階で約3割の予定)、そうした活動に対して助成を行なう予定です。
<期待される効果>
私たちの調査によると、こども食堂の活動にかかる費用は、およそ6割の団体が月額で2万円以下と回答しています。しかし、そうした資金の多くは、地域の方々からのカンパや、運営者の方が自ら持ち出しをして活動をしているのが現状です。
自治体による助成金や、企業・団体による助成事業もありますが、こども食堂の運営者のほとんどは本業の仕事があり、煩雑な申請書の提出ができずに、助成を受けられないことも多くあります。
私たちは、こども食堂の活動をこれからも継続したいと思う方が継続することができるように、バックアップをしていきたいと考えています。今回の小口助成によって、全国の必要としている団体に、ある程度の資金が届き、こども食堂の活動を続ける力になりたいと思います。
それが、多くの子どもたちの力になって、「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」という、私たちのビジョンを実現することにつながります。
■こども食堂に対する小口助成
実施場所 : 日本全域
実施期間 : 2020年11月1日~2021年1月31日(第1弾)
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活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。
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