フェリシモ「海基金」から2023年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 海さくら」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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タツノオトシゴが戻る江の島の海を目標に、
日本一楽しいゴミ拾いと海底に森をつくる活動
■海さくらゴミ拾い(毎月のゴミ拾い)
毎月の「海さくらゴミ拾い」に約300人近くの方たちが参加してくれるようになりました。これまでは「海さくらゴミ拾い」に参加されていた方が自分たちで団体をつくってゴミ拾いをしたり、お住まいの地域や学校などでゴミ拾いや啓蒙活動をされるようになりました。このことは我々の活動から広がってきたという印象があります。
江の島付近のビーチではいつも誰かがゴミ拾いをしてくれるようになり、大きなゴミが見当たらない状態になってきました。しかし、ゴミは常に海へとやってきます。そのため休むことのない継続的な清掃活動と、「力を合わせていく大切さ」を日々感じています。
2024年1月~5月末までに「海さくらゴミ拾い」を5回実施しました。その期間に計1,889人が参加され、計147袋の可燃ごみと計84袋の不燃ごみを回収することができました。
★第195回海さくらゴミ拾い
2024年1月27日開催:参加人数323人 可燃ごみ24袋・不燃ごみ12袋
★第196回海さくらゴミ拾い
2024年2月17日開催:参加人数263人 可燃ごみ15袋・不燃ごみ18袋
★第197回海さくらゴミ拾い
2024年3月23日開催:参加人数218人 可燃ごみ15袋・不燃ごみ24袋
★第198回海さくらゴミ拾い
2024年4月13日開催:参加人数278人 可燃ごみ39袋・不燃ごみ12袋
★第199回海さくらゴミ拾い
2024年5月18日開催:参加人数807人 可燃ごみ54袋・不燃ごみ18袋
※第199回海さくらゴミ拾いの詳細はこちら
また、我々のもとには企業さまからの講演依頼やゴミ拾い活動に誘われる機会も増えてくるようになりました。
■海底に森をつくるプロジェクト(海創造プロジェクト)
海底に森をつくるプロジェクトは2015年から実施しています。しかし、なかなか海草(アマモという海草)が根付かないので、これまでにいろいろな挑戦をしてきました。植える場所の選定や植え方、育て方など。ですが、水温の上昇や黒潮の蛇行、大型台風などの影響などもあってどれもうまくいきませんでした。
ときにアマモの森にコウイカが卵を産んでくれたことに感動したこともありましたが、陸の花や草木に土が大事であるように、海底の土を改善しなければ海底に森が生えないということがわかってきました。
そこでいろいろな先生方にアプローチをすることにしました。岡山県備前市日生(ひなせ)で瀬戸内海の土壌改善とアマモを増やしてきた先生に会いに行き、これから一緒に土壌改善をしながら海底に森を復活させるためのスタートをきることになりました。
★岡山県備前市日生での海底土壌改善会議(2024年1月24日)
※「海底の土壌改善」について勉強・見学の詳細はこちら
★江の島の海でのアマモ自生調査と5代目アマモの生長観察(2024年3月15日)
★土採集調査とアマモ自生調査(2024年5月19日)
〈支援者のみなさまへ〉
毎年、毎年、みなさまからの応援・ご支援に感謝で一杯です。
もうすぐ20年目の活動になりますが、まだまだ海にはゴミが流れてきています。我々の本拠地の江の島の海では少しずつですが、自分ごととして動いてくださる方が増えてきた印象があります。
日本全国にはゴミが多いためにゴミを拾うための人手が足りず、ゴミがたまった状態の海岸がたくさんあります。また、陸域からだけでなく、海外から流れ着いたゴミに悩まされている地域もあります。当たり前のことですが、海はつながっているので、我々が出したゴミも海を通じて世界へと運ばれているのです。
最近は日本全国だけでなく世界からも呼んでいただき、ともに清掃活動をするようになりました。どの浜や海でも状況は深刻ですが、いつかきっとキレイにできると考えています。そしてキレイになった海を想造しながら、眉間にしわをよせずに楽しく継続的なアプローチを行い、いつかみなさまによい報告をして恩返しができるようにがんばっていきたいと思います。いつも応援とご支援を本当にありがとうございます。
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