フェリシモ「海基金」から、2023年度に基金を拠出した「認定NPO法人 エバーラスティング・ネイチャー(小笠原海洋センター)」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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小笠原諸島でアオウミガメの人工ふ化放流
~海洋センターから約6,000頭のウミガメが旅立ちました ~
今年は父島の大村海岸で光害対策として6,677個の卵を保護し、計約6,000頭のウミガメを海へ還すことができました。また、小笠原海洋センターでは2023年生まれの245頭のウミガメを飼育中です。今後はそれぞれに標識を付けて放流を行う予定です。
これまで大村海岸で産み落とされた卵はすべて保護して、海洋センターでふ化させてきました。しかし、「より人の手を加えずに保全を行える方法はないか?」と考えて、数年前から産卵巣の上にネット(以下、ネット巣)を敷くことで、赤ちゃんガメの迷走を予防する方法にも取り組んでいます。
このネット巣から脱出した子ガメの回収作業をしていると、島民の方から声を掛けられる機会が増えてきました。特に小さなお子さんと親御さんから声を掛けられるたびに、カメについての話をしたり、直接カメにさわってもらったりする時間を作っています。
これはとても小さな活動ですが、島の子どもたちにアオウミガメが身近な存在であることを感じてもらうきっかけになればとてもうれしいと思います。
〈支援者のみなさまへ〉
みなさま、日ごろから小笠原海洋センターの活動にご支援いただき大変ありがとうございます! 2023年もみなさまのおかげで多くのアオウミガメを守り、放流することができました。
小笠原海洋センターのある小笠原諸島は、日本最大のアオウミガメの繁殖地として知られています。小笠原で生れた赤ちゃんガメは外洋で成長し、しばらくすると本州の太平洋沿岸で生活をします。そして30年以上の年月をかけて成熟すると、春に小笠原にやってきて繁殖に参加するのです。
このように、生まれた浜に戻り繁殖することを「母浜回帰」といいます。長い長い時間をかけて紡がれるアオウミガメの命が、人間の活動から悪い影響を受けないように、私たちはこれからも精力的な活動を行っていきたいと思います。
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