「海基金」から2022年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 アクアプラネット」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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石垣島の海で育成していたサンゴの白化と産卵
2022年8月、石垣島周辺でサンゴの白化現象が起こりました。養殖場を含む多くのサンゴが白化し、同様にフェリシモサンゴ畑のサンゴも白化しました。10月にサンゴ畑を確認した時は、まだ白化状態が続いていたので経過観察を継続。その後は水温の低下に伴って、徐々にサンゴの回復が見られました。
12月になると耐え抜いたサンゴたちに「色」が戻りました。そこで回復したサンゴたちを、白化の影響が少なかった場所へとサンゴ畑を大移動させることにしました。そしてこれを機に、かねてから進めてきた養殖部材のプラスティックフリー化を実現するため、サンゴ畑を土台から作り直しました。
ひと月後の1月、サンゴたちが順調に成長していることを確認し、フェリシモサンゴ畑として新たな場所での育成を3月に再始動させると、サンゴたちを隠れ家にしようと魚たちが集まりだしました。そして5月8日、枝状に伸びるミドリイシという種類のサンゴたちが一斉に産卵を開始しました。「自然環境のすごさ」と「生命力の強さ」を改めて感じた日になりました。
〈支援者のみなさまへ〉
今年は青紫色に見える枝サンゴが一斉に産卵しました。サンゴの産卵が確認できたことは、非常にうれしい出来事です。養殖サンゴが育ち、産卵して自然環境の中で新たなサンゴが育つ。一歩一歩ですが前進しています。これからも自然環境への配慮や啓発活動を行いながら、みなさまとともに再生への一歩を歩んでいければと思います。今後ともご支援よろしくお願いします。
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