フェリシモ「海基金」から2021年度に基金を拠出した「特定非営利活動法人 美ら海振興会」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
■沖縄の港や無人島での清掃活動を実施
美ら海振興会がいつも行っている無人島の清掃活動は、船で島に渡ることから海況(海の状態)や潮の満ち引きにより、活動できる日や時間が限られています。
2021年8月の小笠原諸島・福徳岡ノ場の海底火山の噴火で沖縄に流れ着いた軽石の影響によって、海に出て活動することができない時がありました。そこで当団体は、沖縄本島の南部から橋で結ばれた奥武島(おうじま)で清掃活動を実施することにしました。
集まったメンバーで「燃やすごみ」と「燃やせないごみ」、缶、ビンなどの分別ごとの担当を決めて清掃をすることにしました。ところが今回の清掃場所には大きなごみはほとんどなく、分別ごとのごみ袋にもごみが溜まりません。
何やら遠方に砂浜の色が帯状に違っている所があったので近づいてみると、帯状に濃いグレーに見えていたものはすべて「軽石」でした。北部に比べると軽石の量はまだ少ないようですが、それでも簡単に回収できる量ではありません。
「軽石」は思っていたより多く堆積して積み上がっていたので、持っていたごみ袋がどんどん一杯に。この日、活動のほとんどが「軽石の回収」で終わりました。
このように、当団体の活動は、軽石や新型コロナウイルスなどの影響により、以前と同じ頻度・場所・方法での活動はできていません。そのため、「今できること」をみんなで模索しながら活動をしています。
■オンラインでのインタビューや「サンゴについてのお話」をする機会
最近では、「オンライン会議ツール」を使って企業や学生からインタビューを受けたり、県外のインターナショナルスクールのお子さんとお母さんが「サンゴについての話」を聞きに来てくれるなど、沖縄の海や当団体の活動に興味を持ってくださる方が増えていると感じています。これは沖縄の海で活動をしてきた当団体にとって、とてもうれしいことです。
沖縄の海やサンゴを守っていくためには、まずはみなさまに「現状を知っていただき」、
「何がサンゴに影響を与えているのか」「どうすれば守っていけるのか」を考えていただくことが大切だと考えています。
青い海やカラフルなサンゴばかりに目を向けるのではなく、白化してしまったサンゴや海岸に溜まった「軽石」やごみの状況についても発信していきたいと思います。
〈支援者へのメッセージ〉
美ら海振興会では、環境教育に繋がる活動や、以前のような沖縄観光に来られた方とのイベント、地元の企業やその家族と一緒にできる活動などについても考えていきますので、当団体の活動に興味を持っていただければと思います。いつもご支援いただき、ありがとうございます!
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