以下の基金から2018年度に拠出した沖縄県立沖縄水産高等学校さまの活動レポートをご紹介します。
【毎年恒例の沖縄水産高等学校と協力企業さまとの沖縄本島南部海岸におけるビーチクリーン活動】
本校総合学科海洋生物系列・マリンスポーツ系列と琉球ガラス工芸協業組合さま、ビクトリー陶器さま、フェリシモさまと合同で行っている沖縄本島南部海岸でのビーチクリーン活動、今年で10回目の実施となりました。
今回は、ドローンによる空撮・画像解析を海浜清掃に応用する技術開発に取り組まれている糺の森さまにもご参加いただきました。活動の輪が着実に広がっていることを大変うれしく思います。
参加者全員での集合写真(ドローン撮影)
ここ数年は継続して同じ場所で実施しています。昨年は大きく目立つゴミをたくさん回収したため、一見するときれいな状態だったのですが、実際に歩いて探すとやはり様々なゴミがたくさん見つかりました。
ゴミをていねいに収集
残さないようにていねいに拾っていくと、今回集めたゴミは細かいものが多く、種類ごとに分別するのが大変でした。総重量は170キログラム、昨年に比べると大幅に重量は減少しています。
ゴミの分別作業
しかし、私たちの日常生活から出たと考えられるものやビニール類などの細かなゴミが非常に多く、深刻な状況は改善されていないように感じられます。おそらく、海やビーチに直接捨てたものだけでなく、様々な場所で捨てられたゴミが風で飛ばされ、河川に流され、また波によってビーチに打ち上げられたのではないかと考えられます。
沖縄の海洋環境、それは沖縄に暮らす人々全てが考えていかなければ解決できない問題なのだと気付かされる集計結果でした。
<支援者のみなさまへ>
沖縄水産高校では次世代を担う新たな視点を持った水産・海洋関連産業の後継者育成を目指し、海洋環境教育にも力を入れています。近年、マイクロプラスチックなど海洋環境に関する諸問題は地球規模で深刻さを増しており、学校でも海洋観測・調査により注力して取り組んでいく必要があります。
今年度は海基金からご支援いただいた備品を活用し、沖縄本島南部海域での環境調査を実施する予定です。これらの活動を通して、生徒に海洋環境の変化を体感させることで興味関心を高め、知識・理解の深化を図ることが将来的な「サンゴ礁の保全活動」につながると考えています。これからもご支援いただければ幸いです。
前回の報告はこちら
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