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2016年度基金活動報告 ー サンゴ礁の保全活動への支援(沖縄県立沖縄水産高等学校)

2016年度に次の基金より拠出した沖縄県立沖縄水産高等学校さまの活動レポートをご紹介します。

 

■沖縄県立沖縄水産高校 総合学科 海洋生物系列、マリンスポーツ系列

【マリンスポーツ系列】
体験入学や他校との交流会、マリン系列の体験会でポロカヌー実習を行いました。

マリンスポーツ体験の一環としてポロカヌーに取り組んでいます。プールでの体験では足が届くので、泳ぎが苦手であっても安心して漕ぐ事ができるなど、初心者でも楽しんでマリンスポーツを始める事ができます。また海洋でのシーカヤック実習の基礎練習にも役立っています。そして実際に海に出てカヌー・カヤックを体験することで、沖縄の恵まれた海洋環境やその保全について考えてもらうきっかけになると考えています。

2016_umi_1.JPG

他校との交流会 プールにてポロカヌー

 

【海洋生物系列】
シラヒゲウニ種苗生産時の幼生飼育水槽において、水流源をギヤモートル利用の方法に変更し、生産性の向上を図りました。

本校では20年以上にわたり、沖縄のサンゴ礁域に生息し食用とされているシラヒゲウニの種苗生産に取り組んでいます。近年その資源量は激減し、ここ数年は完全禁漁となっていることから、私達は陸上での完全養殖を目指し、研究に取り組んでいます。今年は種苗生産時の幼生飼育水槽内の水流源をギヤモートル利用の方法に変更することで、ここ数年間で最も多量かつ状態の良い幼生を育てることができました。11月末には稚ウニへの変態、大型水槽への収容作業を終えました。今後の成長が楽しみです。

2016_umi_2.JPGギヤモートルを使用したウニ幼生飼育水槽

2016_umi_3.JPG最終変態直後の稚ウニ 

 

<支援者のみなさまへ>
私たちは非常に恵まれた環境で海洋生物や海洋環境について勉強できることに感謝しています。また毎年実施しているビーチクリーン活動を通じて、たくさんの人達に綺麗な海を残していくことの重要性、一人ひとりの心がけでゴミを無くし、環境改善が実現できることを呼びかけていきたいです。そして本校で生物飼育やマリンスポーツを通して海について理解を深め、将来の沖縄の水産関連産業や海洋環境保全分野で活躍できる人材を一人でも多く育成したいと考えています。

 

前回の報告はこちら

■沖縄県立沖縄水産高校さまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。

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