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2013年度基金活動報告 ー サンゴ礁の保全活動への支援(沖縄県立沖縄水産高等学校)

2013年度に次の基金より拠出した沖縄県立沖縄水産高等学校さまの活動レポートをご紹介します。

 

■沖縄県立沖縄水産高校/総合学科 海洋生物系列

【ビーチクリーン】
沖縄水産高校総合学科海洋生物系列・マリンスポーツ系列・琉球ガラス村(琉球ガラス工芸協業組合)さん・フェリシモさん・ビクトリー陶器さんの5団体連携で糸満市南部の大度海岸の清掃活動に取り組んでいます。
授業で利用する大度海岸、玻名城の郷ビーチでのビーチクリーン活動も6年目に突入し、累積回収ゴミの重量が1.5トンを超えました。

a.JPGのサムネイル画像

 ・2009.10.14.  第1回合同ビーチクリーン  123kg
 ・2010.04.22.  第2回合同ビーチクリーン  116kg
 ・2011.12.07.  第3回合同ビーチクリーン   77kg
 ・2012.11.08.  第4回合同ビーチクリーン  175kg
 ・2013.10.31.  第5回合同ビーチクリーン  481kg
       2014年9月までの累積回収ゴミ    1,669kg

この間、多くの生徒がこの活動に関わっていますが、一人でも多く、沖縄の海洋環境への意識を高め、将来、沖縄の海を守るリーダーに育って欲しいと願っています。

 

【イシサンゴ類の養殖】
2009年の合同ビーチクリーンから 「琉球ガラスのリング」 、 「琉球ガラスの一輪挿し」 などの商品と 「沖縄サンゴ基金」 が生まれ、活動が継続されながら、2012年に生物飼育機材 (水槽用クーラー、プロテインスキマー、水中ポンプ等) 、2013年にはコンパクト水質計 (Caイオン、pH、電気伝導率) を寄贈いただき、これらの機材を活用して、サンゴの苗の飼育に取り組んでいます。
海への移植の計画が少し遅れています。次年度には移植できるように頑張ります。

【授業の充実】
今までに、ビーチでの実習で使用する、マスク、フィン、ブーツ。そして、水中用デジタルカメラ、ビデオカメラと防水ハウジングも寄贈していただき、今回は写真印刷用のカラープリンター、目合いが40・60・100μmのプランクトンネット、スキンダイビング機材をいただきました。

生徒が撮影した生物写真や、授業で使用する写真をカラーで印刷でき、掲示物が充実しています。また、種苗生産におけるプランクトンの分離作業では、今まで穴をふさぐためのガムテープだらけになっていたネットが新品となり、気持ち良く作業ができています。現在はシラヒゲウニの幼生水槽の換水でこのネットが活躍しています。稚ウニがたくさん生産できるよう頑張ります。

県立学校なので、消耗品、備品の予算が限られていて、必要な物品も購入できない状態が続いていましたが、支援者のみなさまのお陰で、ここ数年、物品が充実してきました。本当にありがとうございます。

ビーチクリーンに関しては、生徒の環境意識の高揚に繋がるので、年数回のペースで継続していきたいと考えています。また、今年の沖水祭 (学園祭) では、今までの累積回収ゴミの分別統計から、海岸ゴミについて考察し、取り組みについて発表したいと考えています。

サンゴの養殖では、次年度こそ、授業の中で移植活動にも取り組んでいきたいと考えています。

一番の目標は、次世代の沖縄の海を守る  “人材育成”  なので、今までの取り組みを継続、発展させつつ、寄贈いただいた機材を最大限に活用して、日々の教育活動を充実させたいと思います。

人工授精.JPG幼生日齢19.JPG

 

■沖縄県立沖縄水産高校/マリンスポーツ系列

沖縄水産高校は、環境保全を行うためのビーチクリーン活動を行いました。私たちマリンスポーツ系列は、前年度と同様に水中での清掃を担当しました。日頃は水中生物の観察やダイビングを行っているため、積極的に取り組むことができました。

ゴミの大多数は “台風によって漂着したと思われる大型ゴミ (木片やパイプ) ” と “近隣のゴルフ場から飛んできたゴルフボール” でした。ルアーや釣り糸、空き缶などの小型ゴミも少なくありませんでした。
今回の活動は、水中のゴミが生物へ与える影響や、生態系について改めて学習し考えるきっかけになりました。
その後、実習の授業では率先してビーチや水中のゴミを回収するように努めています。

ビーチでのゴミ回収.jpg

前回の報告書はこちら

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