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2019年度基金活動報告 ー 飢餓に苦しむ人々への栄養改善事業支援(特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド)

2019年度に拠出した特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールドさまの活動レポートをご紹介します。

3歳未満の栄養不良児を対象にした栄養改善事業で、栄養たっぷりのおかゆを週3回提供。母親たちには作り方や栄養の大切さについて伝えています。

ハンガー・フリー・ワールドは西アフリカ・ベナンで、3歳未満の栄養不良児156名とその母親を対象にした栄養改善事業を2017年から実施しています。

週3回栄養のあるおかゆを子どもたちに提供し、母親には食品衛生や地元でとれる栄養価の高い作物を使った栄養バランスのよいメニューの調理法や野菜の栽培法などを教えています。2019年度はこれまでの積み重ねの結果、約65%にあたる102名がこの事業によって回復しました。

「子どもが病気がちだったので、しょっちゅう11キロ離れた病院に連れて行かなくてはなりませんでした。ハンガー・フリー・ワールドの事業でおかゆの作り方を教えてもらい、家で実践したら、すっかり回復しました。今はとても幸せです。浮いた治療費で栄養のある食べ物を買うことができています。子どもたちは私たちにとっては宝物です。もう病気にはさせません」
と、ペペティ・マチルダさんは話します。

HFW-2019-hunger-3.jpg「子どもは宝物。もう病気にはさせません」と語るペペティ・マチルダさん一家

2019年10月、対象の母親たちに栄養知識の定着を確認するために料理コンテストを開催しました。栄養バランス、子どものための消化吸収のよい調理法や味つけ、衛生への配慮などにおいて、審査をする専門家がチェックをします。すると、すべてのグループが、前年度に開催したときよりも高い評価に。母親たちの意識と知識、技術が高まっていることを確認することができました。

優勝したアブロデビ・ジェリーさんは、「コンテストはとても励みになりました。私たちは自らを高めていけるよう努力します」と話しています。

HFW-2019-hunger-2.jpg衛生にも気を配り調理する母親たち

HFW-2019-hunger-1.jpg料理コンテストで作ったメニューを子どもたちと試食

<支援者のみなさまへ>

みなさまのあたたかいご支援で、多くの子どもたちが栄養不良から回復することができました。ありがとうございました。しかし、マラリアなどの感染症や下痢などから回復したにもかかわらず、再び栄養不良になるケースが生じています。新型コロナウイルス感染症の影響も、新たな懸念となっています。

慢性的な栄養不良に直面する人々には、粘り強い継続した取り組みが必要です。ハンガー・フリー・ワールドでは、識字教育や啓発活動、行政へのアドボカシーなど、現地の人々の生活が改善し、その状態を持続することができるように自立支援を行っています。ぜひ今後ともご支援をよろしくお願いします。

■ハンガー・フリー・ワールドさまのその他の支援活動はこちらからご覧いただけます。

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