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2013年度基金活動報告 ー 飢餓に苦しむ人々への栄養改善事業支援(特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド)

2013年度に次の基金より拠出した特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールドさまより活動レポートが届きました。

 

5人に1人の子どもが5歳までに命を落としてしまうブルキナファソ。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、2005年10月から国営の保健センターと協力して、クブリ郡11ヵ村の0~5歳未満児約4,500名を対象に、栄養改善に取り組んでいます。

 

【活動内容】
1.センターでは週に3回の定期診断で子どもたちの健康診断を行っています。体重と身長、体重と年齢比で
 割り出す栄養状態の%をカルテに書き込み、栄養状態の推移を見ています。

定期診断の様子.JPG定期診断の様子

 

2.センターには入院棟があり、重度の栄養不良児の集中治療にあたっています。センターにある設備では
 治療できない子どもは、首都の大病院へ搬送されることもあります。

3.教育の機会に恵まれなかった母親は栄養に関する知識が非常に乏しいため、センターのスタッフは毎回
 定期診断の際に、母乳や離乳食の与え方、栄養と子どもの健康の関係などについて母親の理解を深める
 啓発ワークショップを行っています。

看護師によるお母さん向けワークショップの様子.JPG看護師によるお母さん向けワークショップの様子

 

4.同時に、ミレット(あわ・ひえなどの雑穀の一種)のおかゆ、とうもろこしのおかゆなどの食材を使った
 栄養改善のお粥を子どもと母親に提供。地元で手に入る食材ばかりを使っているので、母親向けの調理
 ワークショプで作り方を習ったあとは家庭でも実践できます。

栄養改善のお粥を食べる子どもたち.JPG栄養改善のお粥を食べる子どもたち

 

5.センターに通って来なくなってしまった子どもの家を訪ねてフォローアップも行っています。

 

<支援者のみなさまへ>
2014年3月末までに、972名の子どもたちが栄養不良から回復しました。0~5歳という子どもの成長にとって一番大切な時期に定期的な栄養指導と治療を行って発育の基盤を整え、家庭でもお母さんたちにきちんと栄養管理を実践してもらうなどして成果が上がっています。栄養不良は子どもの健全な発育を妨げ、その子どもが大人になっても十分に働くことができないことがあります。子どもを妊娠、出産する女性が十分な栄養をとることも、生まれてくる子どもの成長やその後の発育に影響を与えるために重要です。さらに多くの妊産婦や子どもの健康を守るために、ぜひみなさまの継続した支援が必要です。

 

前回の報告はこちら 

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