福島県大熊町の坂下ダムで、花咲かお母さんプロジェクトの花植えが行われました。
今日はそのレポートです。
※大熊町のお母さんたちとの出会いから、
花植えができるようになるまでの物語はこちら。
http://www.motzutkit.com/2013news/entry/-vol3.php
晴天の下、大熊町で桜の苗木を植林。
2014年5月10日(土)は朝から青空が広がるお天気になりました! 坂下ダムの管理事務所(大熊町役場出張所)前に集合したのは、はるばる愛知や埼玉、富山などからかけつけてくださった花植えボランティアのみなさん、手仕事をしてくださったお母さんとその旦那さん、フェリシモのスタッフに加え、大熊町役場のみなさんがズラリ!!
(坂下ダムは帰還困難区域の外側にあり周辺の除染作業も済んでいます。当日の空間線量は0.25マイクロシーベルト/毎時程度でした。)
今回はダムの水辺を囲むように八重桜40本、陽光桜40本の合計80本の桜の苗木を植えていきます。この時期の坂下ダムは新緑が色鮮やかでとても美しい景観でした^^
大熊町役場のみなさんが前日までに植樹場所に目印をつけ、穴まで掘ってくれていたのでこの日の作業はかなりスムーズに進みました!
1.まずバケツの水に苗木の根の部分をつけ空気が抜けるまでしばらく置きます。
2.この日のために用意した腐葉土と掘り返した土を混ぜながら
根の部分を埋めていきます。
3.固形栄養剤を根の周りに埋め込んでからたっぷりお水をあげます。
手仕事をがんばっていただいた、お母さんも旦那さんといっしょに一本一本ていねいに植えてくださいました。旦那さんが「大熊町はね、団結力が強い町なんだよ」と言われていたのが印象的でした。
順番に植えながら水辺沿いの道を進んでいくと、なんと「マムシ注意」の看板が!!
「はは、まさかねぇ、出ないよねぇ」と内心思っていたのですが、役場の方が「あぁ、ホントにマムシ出っから気ぃつけてね」と。
(ぼ……僕、スネからくるぶしまでが……外に……出てます……服装間違えた!!)
前後左右の草むらにおびえながら(苦笑)、どんどん進み、みんなで力を合せて予定の80本を植えた後、最後に支柱として苗木の真横に打ち込まれた青竹に細い幹をくくりつけていきます。
これで強風のときでも曲がらずにまっすぐ育ってくれるはず!
願い込めて。大熊の桜、咲け。
参加したみなさんに、小さな木札に未来への願いや思いを書いていただきました。今、いろんなことが原発事故をきっかけにして騒がれていますが、ここに書かれた願いのひとつひとつが、いつの日かかなえられることを信じたいと思います。
事前の下見や80本分の植樹ポイントの策定、穴掘りなどかなりの力仕事にご協力いただいた大熊町役場のみなさんに感謝したいと思います。
大熊町役場のみなさんのご協力がなければこれほどスムーズに作業を終えることはできませんでした。本当にありがとうございました!!!
これから先、大熊町のなまえを聞くたびに(それがどんなニュースであっても)、「あぁ、あのお母さんたちと、全国のみなさまと、役場の方々と、みんなで植えることができた桜は、今どれくらい大きくなったかなぁ」とこの地に思いをはせたいと思います。
花咲かお母さんプロジェクトを応援してくださっている全国のみなさまにも、同じように思っていただけたら、とってもしあわせです!!^^
(photo:大森文暁)
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