女川町の新しい文化「スペインタイル」
上の写真、どちらもリアス式の海岸がきれいですね。
左は宮城県女川町。右はスペイン・ガリシア地方。直線距離で10,000km以上も離れた街の風景が似ているなんて不思議です。
ちなみに「リアス」の語源は、スペイン語の「ria(入り江)」からきているそうですよ。
遠く離れたこの2つの地には、このリアスの地形のほかにも似ているところが多いそうです。たとえば、人口規模や豊かな海の恵。そして、ともに津波による災害を経験していること。
そんな共通点から、3年前の震災の後、女川とガリシアの間に文化交流が始まったのだそうです。そのときにガリシアから紹介されたのが「スペインタイル」でした。
(色鮮やかなスペインタイル)
スペインでは街のいたるところにこのタイルが使われ、華やかな街づくりが行われています。津波によって街の約7割が壊滅し、色を失ってしまった女川町では、このスペインタイルづくりをはじめることで街に活気と彩りをよみがえらせるプロジェクトがスタート。震災後、たくさんの支援によって誕生した「みなとまちセラミカ工房」さんが中心となってスペインタイルづくりが進められています。
(みなとまちセラミカ工房のみなさん)
未来の女川の町づくりのために。「女川スペインタイルプロジェクト」
「とうほく帖」でもこの取り組みを応援したいと思い、「女川スペインタイルプロジェクト基金」を立ち上げました。
(プロジェクトの仕組み)
プロジェクトの対象となっている商品を購入すると、購入金額の一部が基金となって女川でのスペインタイルづくりを応援することができます。
(スペインタイルで色鮮やかに。未来の女川イメージMAP)
タイルは、これから再建される女川駅前商店街など町内に設置されます。応援が増えるほど、設置されるタイルが増えて、女川の街が彩られていくという仕組み。「応援したい!」という気持ちが華やかな街づくりとして「見える化」されていきますよ!
カラフルなスペインタイルがモチーフの、基金対象コレクション
では、このプロジェクトの対象になっている商品を、フェリシモ商品プランナーのコメントといっしょに紹介します!
セラミカ工房さんと作ったアクセサリーボックスの会
「絵柄に釉薬を流し込むスペインタイルの特徴は、ぷっくりとした質感。あたたかな風合いを生かしつつ、量産や扱いやすさを考慮した商品を作るために、瀬戸焼の窯元さんに手作業でのタイル作りをお願いしました。ふたの木枠が額縁のようになって、中にしまう大切なものを彩ってくれますよ。」
セラミカ工房さんと作ったガーゼスカーフの会
「どんな風の中でも誇らしげにはためく大漁旗をイメージした大判スカーフは、やわらかく透け感のあるガーゼ素材なので、重なり合う色目が光のプリズムのようです。マルチクロスとしてもお使いいただけますが、くるくるっと首に巻いて、背筋を伸ばして歩いてほしいと思います。」
セラミカ工房さんと作った陶器のペンダントの会
「いつもいっしょにいられるように、タイルのモチーフを抜き出して、アクセサリーをつくりました。セラミカ工房のみなさんにとっても新鮮なアイテムだったらしく、「わたしたちが一番に買います」と言ってくださいました。ペンダント越しに、心を通い合わせてもらえるとうれしいです。」
この商品といっしょに女川の街を訪れて、華やかなスペインタイルで彩られた姿を見てみたい! そんな気持ちになるプロジェクト。
応援するみんなで、いつか彩りあふれる女川町に全員集合!したいですねー!
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