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津波に耐えた美しい漆器

岩手の震災復興のために頑張る企業を応援する『東北×みんなプロジェクト』に
賛同いただき、東北×みんなプロジェクトのページで漆器を販売されている岩手
の『浄法寺漆産業』さんをご紹介します。

浄法寺写真1.jpg
漆器は使うほどにその艶や味わいが増し、一生ものを超えて次の代にも伝えていけるとものだといいます。
3月の東北大地震のときに、浄法寺漆産業の代表、松沢さんが出会った、「津波に耐えた漆器」のエピソードを教えてくださいました。





浄法寺漆産業の松沢です。
宮古市の田老(たろう)地区にはかつて世界一の防潮堤があって、
津波防災では先進地域とされていました。
しかし東北大地震のあの大津波で破壊され、
田老の中心部が一瞬にして瓦礫となってしまいました。
そんな田老に普段浄法寺の漆を使ってくださるお客さまがいらっしゃったので、
安否の確認をしたところ、家は津波の被害を受けてしまったが、家族はみなさん無事ということで安心しました。
そのお客さまが津波の中、押し寄せる波と泥をかぶりながらも必死に耐え抜いた漆器があったと、その漆器を見せてくださいました。
浄法寺写真2.jpg
どうです、すばらしい艶でしょう!
とても泥をかぶって埋もれていたとは思えないくらいです。毎日大事に使っておられたので、もともと程よい漆の艶が出ていたそうなのですが、波をかぶってもその色艶と質感を保っているのには驚きでした。
ご家族3人分の漆器でしたが、どれも浄法寺の漆器(岩館さんの汁椀と滴生舎の角椀)で、今も愛用されているとのこと。涙が出るほど嬉しいお話でした。




いかがでしょうか?
上の漆器の写真と新品の漆器を見比べてみると、その艶の違いに気付くと思います。
まるで漆器が作り手や使い手の想いに応えてくれているようです。
国内の漆の99%が外国産に頼る中、日本産の漆にこだわって良質な漆器を作りつづけている浄法寺漆産業さん。
その漆器は現代の暮らしにもそっと寄りそう、美しいデザインと色合いばかりです。
丁寧にひとつひとつ、希少な漆を使った漆器を、みなさんも家族との大切な食卓で使ってみてはいかがでしょうか?
浄法寺漆産業さんの漆器はこちらから
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