こんにちは、メリーしあわせ基金担当のフジワラです。先日開催した、「こどもスマイルミュージカル」の当日の様子をレポートします。
こどもたちやご家族の方から、「こんな素敵な機会をいただき、ありがとうございました。」というお言葉を何度もいただきました。基金にご協力いただいたみなさまのおかげです。ご協力、本当にありがとうございます。次回は、12月に気仙沼市のこどもたちと開催予定です。
9/18、秋晴れがとても気持ちいい日でした。
本格的な舞台に変身した小学校の体育館に、地域の方々が続々と集まってきます。
こちらの想像を超える、300人以上の観客で体育館は熱気いっぱいでした。
本番直前。みんなで円陣を組んで気持ちをひとつに。
プロデューサー新田さんの「今の気持ちをみんなの前で話したい子はいるか?」のよびかけに、数人が勢いよく手をあげ、本番にむけた思いを話し、聴くみんなも拍手で受けいれます。素直に自分の気持ちを表現すること。震災後のこどもたちにとって、とても大事なことだと、新田さんはおっしゃいます。
ミュージカルのストーリーは、平和なおとぎの国をおびやかすオオカミを、主人公が仲間と助け合いながら平和を取り戻す物語です。こどもたちが笑って楽しめ、大人もストーリーにひきこまれるように、仙台で活動する「プランニング開」が脚本から作り上げました。
「ももたろう」と「赤ずきん」のキャラクターが登場し、初めて見るこどもも大人もわかりやすい展開になっています。
みんな、歌って、踊って、セリフもばっちり! たくさんの観客の前ですごく緊張するはずなのに、みんなとってもいい顔です。
プロの役者さんたちも、こどもたちをリードして、観客をわかせます!
小学生低学年チームの子ぶたちゃんたち。ダンス(ほんとうに上手!)に会場も盛り上がります!
そしてクライマックスは、おとぎの国に光をとりもどすために、会場全体で歌を大合唱。こどもたちが観客をひっぱるように大きな声で熱唱します。
ストーリーが終わったあと、こどもたちが自分たちの言葉で震災の経験を語ります。
自分で立候補して、自分で考えた言葉で。
最後は、みんなで「明けない夜はないから」を歌います。震災後、仙台で被災された新田さんたちが作った歌です。
見上げれば
夜空には星がきらめく
今までみたこともない たくさんの星
ふれあうだけで こんなにあたたかい
ほほえむだけで つながれる気持ちと気持ち
手を結び ゆっくりと 立ち上がる
うつむいた顔あげて ふみだすよ
一歩ずつ 一歩ずつ 進むために
明けない夜はないから
3日間という短い練習のなかで、どこまでできるのか。
正直、現地に練習の様子を見に行くまでは少し不安でした。けれど、練習のこどもたちの真剣さを見てそんな心配は一瞬でなくなり、歌も、踊りも、演技も、練習の時点でもすごい完成度でした。
大人でも難しいと思うことを、一生懸命に実現したこどもたち。
彼らの可能性に心から勇気付けられました。
見に来てくれた観客の方々にお願いしたアンケートでも、「元気をもらった。」「明日からがんばります。」といったお声をいただきました。
こどもたちの元気が、確実に街の元気につながる。そのことを強く実感した1日となりました。
寄付にご協力いただいたお客さま、こどもたちを支えてくれたご家族の方々、地域の方々に心から感謝いたします。本当にありがとうございました!
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