「とうほくIPPOプロジェクト」支援先活動レポートシリーズは、第7期の支援先である「筆甫(ひっぽ)地区振興連絡協議会女性部IPPO-IPPO」さまの事業活動をみなさまにご報告します。
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ランチで提供した食材は、地域の特産品「へそ大根」をはじめ、
お米・味噌・野菜など地域の食材を活用することにこだわりました。
■ひっぽのお店で女性の活躍と地域の未来をつくる
筆甫地区にある「ふでいち」は、震災で過疎化に拍車がかかり、「この地で暮らし続けていく」こと自体が揺らぎだした中で、「この先も筆甫地区で暮らし続けたい」と願う住民の思いを実現する取り組みの一つとしてオープンしました。
店舗の改修と開業に、地区内外からの応援資金や町の助成金とクラウドファンディングを活用した、筆甫地区にとって、震災後、初の前向きで大きな取り組みでした。
普段はお客さまとして利用をされている地域のお母さん方は、「ふでいち」を気にかけて、たくさんの提案やアドバイスをくれました。なかには、地区の特産品の「へそ大根」をアレンジした料理を作ってきてくれた方もいて、そのレシピを参考にメニュー化したものもあります。
震災で止まってしまった人の流れを、地域に呼び戻す取り組みとして始めたランチ営業。
「ふでいち」は地区住民をターゲットにした一汁三菜程度の定食メニューと、地区外からの来客をターゲットにした特産品入りプレートメニューの2種類で取り組んできましたが、主な客層が地区住民に落ち着いてくると、住民向けのメニューを充実させることにしました。
オープンしてまもなく1年が経とうとしていますが、住民からは「お店があって本当に助かった」との声が寄せられ、日々、この土地における地域商店の存在の重要性を感じています。
住民の方々は家族や親戚、友人を連れて、草刈り作業後の休憩場所として交流スペースを利用されています。お互いの家に出かけなければ会うチャンスがなかった住民同士が、交流スペースで久々に再会して近況報告をしながら、お茶のみ話に花が咲いている場面に出会うと、「ふでいち」が地区にとって、着実に「居場所」であり、「たまり場」になっているように感じられます。
昼間は高齢者の会合に、夜は若者世代の交流会の会場として、
飲食スペースは地域の大切な交流拠点になっています。
この事業は、店舗の立ち上げた後の交流スペースの整備と、飲食物の提供が重要な要素でしたが、みなさまからのご支援によりそれらを実現することができました。
震災前の状況には決して戻れませんが、一歩ずつ進み続ける「ふでいち」の存在が筆甫地区にとって、確かな希望になっていると思います。そうした空間を活かして、幅広い世代の方にとって居心地の良い雰囲気づくりを進めることで、筆甫に移住したいと思ってくれる人の発掘にもつなげていけたらと考えています。
支援者のみなさま、ご支援本当にありがとうございました。今後も事業の拡充と継続に邁進して参ります。
筆甫地区振興連絡協議会女性部「IPPO-IPPO」
小笠原さまより
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筆甫地区振興連絡協議会女性部「IPPO-IPPO」
所在地:宮城県伊具郡丸森町筆甫
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