フェリシモ「もっとずっときっと基金」から、2023年度に基金を拠出した「一般社団法人 危機管理教育研究所」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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令和6年能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町や、七尾市、輪島市の高齢者福祉施設では、断水が続いたために復旧するまでには3月末までかかると言われていました。また、断水が解消した施設であっても上下水道の配管などの復旧の見通しが立たず、水回りが使えない状況が続いていました。
そこで私たちはフェリシモ「もっとずっときっと基金」からのご支援によって、2月から志賀町の福祉施設において訪問入浴サービスを行ってきましたが、七尾市や輪島市からもSOSの声が私たちのもとに届きました。
この方たちにせめて隔週の入浴をしていただくために、ご協力いただく訪問入浴サービスの事業者さまを、当初からご一緒してきた「笑顔の会」(富山県氷見市)さまだけでなく 、「アサヒサンクリーン」(神奈川県平塚市)さまや「ティー・シー・エス」(神奈川県平塚市)さま、「とうしん」(福岡県直方市)さまの計4社に拡大し、ボランティアの方々とともに入浴支援を実施しました。お蔭さまで3月末時点で、のべ700人の方に入浴していただくことができました。
4月に入ってからも輪島市にある高齢者福祉施設「特別養護老人ホームゆきわりそう」において支援を継続し、このプロジェクトは4月末をもって完了しました。その結果、3ヵ月間の支援活動でのべ767人の方に入浴していただくことができました。
要配慮者の方々にとって入浴は床ずれ防止の改善につながるだけでなく、脳代謝の活性化を促し、痴呆防止・軽減、筋肉の緊張緩和によるリハビリ効果、むくみ軽減、睡眠の促進などのさまざまな効果があり、命をつなぐためには欠かせません。私たちは災害関連死防止の最前線にいるという認識を持ち、行政や施設職員、訪問入浴サービスの事業者さまと一丸となって、入浴サービスの提供を続けました。
入所者のみなさまは入浴されるとほっとした表情になり、「気持ちいいね」「いい湯やわね」「ありがとう」などのお言葉を私たちに伝えられました。また施設の方からも、行くたびに感謝のお言葉をたくさんいただきました。
〈支援者のみなさまへ〉
当初より「もっとずっときっと基金」を通じて、このプロジェクトにご支援いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。
このたびの能登半島地震は経験したことのない大きな地震のために、高齢者福祉施設や入所者の方々にとっては不安な状況が続いていました。私たちは高齢者福祉施設の要配慮者が、1ヵ月もの間入浴ができていないことがどれほどつらいことを知り、高齢者福祉施設を支援することが災害関連死への最大の防止につながると考えて、この支援を実施することができました。
ご支援いただいたみなさま、感謝の気持ちでいっぱいです。心よりお礼申し上げます。
■令和6年能登半島地震へのご支援:志賀町の高齢者福祉施設への入浴支援
実施場所 : 石川県羽咋郡志賀町、七尾市、輪島市の福祉施設
実施期間 : 2024年2月1日~4月30日
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