フェリシモ「もっとずっときっと基金」から、2023年度に基金を拠出した「一般社団法人 福祉防災コミュニティ協会」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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金銭的負担の軽減と避難生活環境向上のための
支援金を34施設に
能登半島地震で激甚な被災を受けた石川県の6市町(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、志賀町、七尾市)を対象に、2024年2月16日から役所や福祉施設を訪問し、支援が必要な障がい者や高齢者に対して福祉避難所的な活動をしている施設などの情報の収集を行いました。
2月24日から3月29日までの期間に、当会のメンバーのべ18人が対象施設に伺って、発災当初の様子や被災・避難の状況、どのような支援を行っているかなどのヒアリングを行いました。
その結果、本プロジェクトで定めた被災福祉施設支援金は34施設にお届けすることにしました。この支援金は福祉避難所などを運営する職員・利用者・避難者の金銭的な負担を軽減し、避難生活環境を向上させるためのものです。
訪問ヒアリングによると、想定を大きく超える避難者を受け入れた施設も多くありました。行政からの支援物資も届かず、また物資を受け取れることを知らない施設もあったことから、どの施設も物資の確保にかなりの困難が伴っていたことがわかりました。
福祉避難所が被災前に備えていた物資だけでは足りず、施設や職員の持ち出しで物資をかき集めて、何とか支援を続けてきたことをお聞きして、このたびの支援金は「行政からの支援では賄えない部分への支援」に使用していただくことにしました。
〈現地の様子や現地の声〉
ご提出いただいたたくさんの領収書を拝見すると、多くの施設では支援金を発災数日後からの食料品やガソリン・灯油代などの生活に必要な物資費用に使用されていました。被災地域の交通事情が悪い中で買いに出かけ、長引く断水のために普段は使用しない使い捨てのプラスティック皿やどんぶり、紙コップなどを購入されていることがわかり、大変なご苦労が偲ばれました。
▼支援金をお届けした施設から届いたメッセージの一部をみなさまにご紹介します。
・事業を縮小せざるを得えない時にお預かりした支援金は本当にありがたく、避難してきた方々や施設の入所者・職員の食材などに使わせていただきました。本当に助かりました。ありがとうございます。
・幸いにも当施設の利用者・職員はみな無事でしたが、職員の中には家屋に大きな被害を受けた者もおりました。当施設も壁や床に多数のひび割れや傾きなどが見受けられ、基礎部の損壊や給排水設備に大きな被害を受けましたが、現在は復旧に向けて工事を進めております。今回の地震でみなさまからいただいた心温まるお見舞い・ご支援を糧に、利用者および職員の心身面のケアにも充分配慮しながら、役職員一同邁進したいと思っております。
・お陰さまで4月11日から施設内での一般浴、特浴が使用開始となり、15日からは施設内の給水管も復旧しました。今回の震災で水の出るありがたみを痛感させられました。このたびいただいた支援金で、職員に慰労の意味でお弁当とお茶を配らせていただき、職員一同喜んでおります。みなさまからのお気持ちに感謝しております。ありがとうございました。
〈支援者のみなさまへ〉
フェリシモ「もっとずっときっと基金」からのご支援により、被災されて大変な状況の中で支援を継続してくださった福祉施設などに支援金をお届けすることができました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
訪問ヒアリングで聞かせていただいた内容は、今後、日本中の福祉施設での防災対策に活かしていけるよう発信してまいります。引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
■令和6年能登半島地震へのご支援:福祉避難所の運営の支援
実施場所 : 能登半島地震で被災した石川県の6市町
(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、志賀町、七尾市)
実施期間 : 2024年2月16日~5月24日
拠出先団体 :福祉防災コミュニティ協会さまの詳細はこちらから
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