フェリシモ「もっとずっときっと基金」から、2023年度に基金を拠出した「認定NPO法人 難民を助ける会」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
* * *
令和6年能登半島地震の被災地での「炊き出し活動」
2月29日までに7万7404食を提供
2024年1月1日に発生した能登半島地震で甚大な被害が発生した珠洲市、輪島市、能登町、穴水町において炊き出しを実施し、2月29日までに7万7404食を提供しました。
AAR Japan[難民を助ける会]では、1月3日~2月29日までの約2ヵ月間に、珠洲市などで7万7404食を提供しました。
炊き出しを受け取った被災者からは、
「心身ともに疲れ切っています。冷え込む中で温かい食事は本当にありがたいです。」
「おいしい。温かい食事にホッとします。」
といった言葉が寄せられました。温かい食事を口にすることで、辛い心情を吐露(とろ)したり、避難住民同士が支え合うきっかけとなり、適切な支援につなぐことができました。
炊き出しは避難所やその近辺で実施し、在宅避難の方々にもお渡ししました。実施場所によっては連日多くの近隣住民の方々が列をなし、「家の片づけもあるし、自炊できる状態じゃないので助かります。」といった声が寄せられました。
突如日常生活を奪われ不自由な避難生活を余儀なくされている被災者に、少しでも安心できる時間を提供したいと、調理メニューは工夫を重ねました。郷土料理のとり野菜みそや中華あんかけ、ちらし寿司、野菜カレー、シチューなど、野菜や肉魚を多用することで栄養バランスが整ったメニューを心掛けました。
また、多くの被災者に提供すべく、過去の災害支援でも提携してきたパートナー団体や、飲食事業を本業としている法人などと連携して、珠洲市、輪島市、能登町、穴水町での炊き出しを実施しました。
〈支援者のみなさまへ〉
私たちの活動はみなさまからのご支援に支えられています。ご支援に心より御礼申し上げます。
能登半島地震では、2月末の時点で1万8380戸が断水状態にあり、仮設住宅への入居にも時間がかかっています。着替えや洗濯、入浴もままならず、身心へのストレスが大きくなることが懸念され、避難所での集団生活はプライバシーの確保や、衛生環境の整備などの課題があります。
そうした中で、温かい食事は身心をあたため、心やすらぐひとときの提供につながりました。被災者の方々からは、「炊き出しを続けてくれてありがとう」といった言葉もいただきました。まだ復興には長い時間がかかることが見込まれます。AARは今後も被災者の方々に寄り添い、必要な支援を届けてまいります。
■令和6年能登半島地震へのご支援:炊き出し活動
実施場所 : 石川県珠洲市、輪島市、能登町、穴水町
実施期間 : 2024年1月~2024年3月
・難民を助ける会さまの詳細はこちらから
コメント