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もっとずっときっと基金活動報告「心を育む子どもたちの環境整備プロジェクト」(学校法人 聖霊学園 聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園)

フェリシモ「もっとずっときっと基金」から、2023年度に基金を拠出した「学校法人 聖霊学園 聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

*   *   *

園舎の浸水被害から4ヵ月半。
新しい遊具で安心して遊ぶ子どもたち

秋のおまつりで魚釣りをする子どもたち

2023年7月、停滞した梅雨前線の影響により秋田県では記録的な大雨による洪水被害が発生しました。本園の1階部分は約40センチの浸水被害によって、子どもたちとともにつくりだした世界はすべて流されてしまいました。子どもたちが使用していたロッカーや、親しんでいた遊具・玩具のほとんどが汚水に浸かったために廃棄しなければなりませんでした。

本園の浸水被害の様子(2023年7月16日テラスにて)

年少組から年長組までの園児たちは、園舎の復旧工事の期間は聖霊短大や聖霊高校の教室や図書館などを間借りして過ごしてきました。ようやく11月に入ると工事も終わり、子どもたちは園舎で生活することができるようになりました。

思えば浸水被害にあったのは、年長児が中心になって企画した「夏のおまつりごっこ」遊びの真っ只中でした。お祭りの場はそのまま汚水に浸かり、子どもたちが大好きな大型の遊具は廃棄することになりました。

水害の前日、「夏のおまつりごっこ」遊びで子どもたちは魚釣りをしていました。
また来週もしようねと片づけをして……。

園舎の浸水被害からおよそ4ヵ月半。ようやく子どもたちを園舎に迎えて保育ができるようになりました。子どもたちが新しい園舎に慣れ、生活が少し落ち着いてくると、今度は新しくなった園舎に、たくさんのお力をいただいたことへの「ありがとう」の思いと、創立115年のお祝いを兼ねて「おまつりごっこ」を企画しました。この企画はあの夏の日と同じシチュエーションでもあります。

フェリシモ「もっとずっときっと基金」から、子どもたちが仲間と一緒に遊ぶためにご支援をいただいた大型の遊具「マルチパネ」を開封しました。

「新しいの!」 「これで遊べるの?!」

真新しい袋に包まれたマルチパネに、子どもたちは目をキラキラと輝かせてワクワクしています。以前はマルチパネをひとりで運んでいた子どもも、新しい物にふれる楽しさから他の子どもたちと一緒にマルチパネを運んで魚釣りの場を作っていました。

子どもたちが届いたマルチパネを運んでいる様子

おまつりが始まると小さな年少組の2歳児の子どもたちも、体験したことがある遊びだったので、安心して遊び始めました。復旧工事をしたといっても、すべてが同じ状態に戻った訳ではありませんが、子どもたちはその中で、大好きな遊具が同じ場所にあり、同じ遊びを繰り返すことができる安心感や喜び・楽しみを感じることができたと思います。

〈支援者のみなさまへ〉

子どもたちとともに創ってきた保育の環境は、あっという間に流され途方に暮れていたところに、たくさんの方々からご支援とお心づかいを受けて、再び子どもたちとの生活や遊びを作り出すスタート地点に立ち返ることができました。

子どもたちは大好きな遊具のある環境に戻り、安心して遊んでいると感じています。大変な時を乗り越えてくれた子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えて、子どもたちがこれからこの環境の中で、どの様な生活や遊びを展開し創り出していくのか、私たち大人は仲間となって、一緒に見守り支えていきたいと思います。

この度の活動にお力をいただきましたこと、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

■心を育む子どもたちの環境整備プロジェクト
実施場所 : 秋田県秋田市
実施期間 : 2023年7月17日~11月28日
・聖霊学園 聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園さまの詳細はこちらから

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