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2016年度基金活動報告 ー熊本地震被災地支援 子どもと家族のためのこころのケア活動(「世界の医療団」 認定NPO法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)

2016年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、「世界の医療団」 認定NPO法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)さまの子どもと家族のためのこころのケア活動への支援に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。

実施場所:熊本県阿蘇郡西原村
実施期間:2016年4月~2016年10月

 

1) 安全安心な遊びの空間の提供と不安・ストレスのケア
熊本県阿蘇郡西原村において、同村教育委員会など地元機関との連携のもと被災した子どもやその家族を対象に、毎週土日を中心に約40回にわたり「親子カフェ」と称する安全・安心に遊べる空間を設置しました。
「親子カフェ」では同時に児童心理に詳しい臨床心理士や看護師等の医療・心理の専門家による見守りを通してこころの健康の維持・回復力の強化に努めました。更に、保護者を対象としたカフェスペースを設置し、専門家による保護者の話の傾聴活動や必要に応じた専門的アドバイスの提供を行いました。「親子カフェ」の利用者で個別対応を必要とするケースについては、地域の医療・行政関係者との情報共有・連携により適切な対応をはかりました。

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親子カフェの様子

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2) 地域の保護者や教育関係者を対象とした各種講習会の開催
その他、3回にわたり専門家による講習会やワークショップを開催し、西原村内の保護者や教育関係者を対象に啓発活動を行い、地域による児童への適切な対応ができるよう支援を行いました。

2016kumamoto_MDM_3.jpg講習会の様子

 

<現地の様子や現地の声>
2016年5月から9月にかけ、西原村内において土日を中心に約40回にわたり親子カフェを実施し、のべ約400名の子どもたちが来場しました。利用した子どもたちの保護者や参加した専門家からは、親子カフェでの遊びや見守り活動によって、被災後子どもたちが徐々に日常の生活リズムをとりもどしていく様子が見られたとの声が聞かれました。

西原村内で開催した3回の研修には保護者や村内学校関係者など合計90名の参加を得、「親子カフェ」での傾聴活動や各種ワークショップ研修会開催により、専門的見地から被災後の子どもたちの変化や保護者のストレスや不安への適切な対処法を伝達することができ、参加者からは自らのストレスやこころの健康について見直すきっかけとなったとの声が聞かれました。
また村内他団体・機関への情報共有・連携は、ケアが必要なケースについて地域の医療・行政関係者が適時・適切に対応するために役立ちました。

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<支援者のみなさまへ>
熊本地震の発生後に現地に調査チームを派遣し、世界の医療団として何ができるのかを探りました。その中で、私たちが今まで東日本大震災の被災地の福島県での「こころのケア」を中心とした活動のノウハウを活かし、特に今回は子どもたちに的を絞って行うことになりました。場所は、支援組織の介入が薄い阿蘇郡西原村で、約6ヶ月間活動しました。ご支援していただいた資金により、充実した活動を行うことができ、大変感謝しています。また、フェリシモ様に御寄贈いただいた、ハッピートイズや500色の色えんぴつは子どもたちに大人気でした。大変ありがとうございました。

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(認定NPO法人 世界の医療団さまより)

 

■世界の医療団さまのその他の支援活動はこちらからご覧いただけます。

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