2016年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、一般社団法人バルビーさまの「アートを活用したコミュニティー構築支援」に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。
実施場所:熊本県(益城町、御船町、西原村などの仮設住宅および被災地域)
実施期間:2017年1月~2017年12月末
<プロジェクトの実績報告>
益城町、御船町に点在している仮設団地および各被災地域の住民を対象に住民主体のワークショップを取り入れたコミュニティ支援活動を実施しました。仮設団地自治会や地域のニーズを把握しながら活動内容をその都度決定して行いました。
益城町の全16仮設団地においては、益城町、益城町地域支え合いセンターと連携し、それぞれの仮設団地の住民さんたちと一緒に仮設団地案内用の看板作りを実施しました。
子どもから高齢者まで同じ空間で1つのモノを一緒に考え、一緒に製作しました。普段は出て来ない男性高齢者も率先して木工作業に腕をふるい、組み上がった看板には、親子で防腐剤を塗り、仮設団地名や模様を描きました。それぞれ自由で独特なデザインの看板が完成しました。
仮設団地ごとに合計2つずつ完成した看板は、仮設団地自治会と行政が協力して国道沿いに1つ、仮設団地入口に1つ設置されました。繋がり協力しあえるコミュニティ構築および強化のきっかけにもなりました。
またさまざまな支援団体と連携し、仮設団地自治会や社会福祉協議会が企画する地域住民(仮設住民・みなし仮設住民・在宅避難者)交流会を協働で実施しました。その中でも住民主体の取り組みを希望される事が多く、ワークショップ形式で住民参加型イベントを実施しました。
カトラリー作家を講師に迎え「自作木製スプーンづくり」を開催。各仮設でも人気があり、たくさんの住民の方々が参加され、マイスプーンづくりを楽しまれました。
益城町で子ども子育て支援をしている団体が主体となり開催された「子ども防災イベント」用に「消火訓練パネル」の準備や製作を依頼され、たくさんの方が関わり細工パネルを製作しました。バルビーは主に、パネルのペイントを担当しました。
<現地の様子や現地の声>
【各仮設住民や自治会よりいただいた声】
・定期的に楽しいイベントを続けてほしい。
・他にもいろんなモノづくりをしたい。
・いつも来てくれるたびに仮設が明るくなる。
・仮設生活となり遊ぶ機会がなくなった子どもたちの集える「場」を作ってもらえるのはうれしい。
・木工ワークショップでは、普段出て来ない高齢者男性の活躍できる場となるので見守りにもつながる。
今後も開催してほしい。
<支援者のみなさまへ>
支援していただいたおかげでこれまでの活動が被災住民に大きな支援となることが認められ、益城町や御船町をはじめ各市町村、社協、地域支え合いセンターとの連携も密に行えるようになりました。ありがとうございました。
各仮設ではさまざまな声をいただいており、今後も仮設住民およびみなし仮設住民や在宅被災者を対象とした支援活動を継続してほしいとの事です。バルビーとしては仮設団地に暮らす住民がいる限り支援活動を継続いたします。
(バルビーさまより)
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