2016年度に熊本地震への支援として、みなさまからお預かりしている基金から、NPO法人子育て応援おおきな木さまの「益城町仮設入居者が主体的な活動を行えるよう寄り添う事業」に拠出しました。
その活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。
実施場所:益城町仮設団地16ヵ所
実施期間:2016年10月~2018年9月
<プロジェクトの中間報告>
昨年10月から仮設入居者の日常活動を支える「地域支え合いセンター」事業を実施し、月16日、5時間/日、仮設団地内「みんなの家」における日中支援活動を行っています。
困難を抱えながら不自由な仮設住宅に住む方が、少しでも肩の荷を下ろせるよう「ティータイムの提供」「リラックスできる花のエキスの提供」「介護予防運動」「健康維持の為の口腔ケア」「精神保健相談」について、それぞれの専門家をお呼びしながら、ニーズに応じた支援の提供に努めています。
しかし、支援の提供だけでは、本来持っている住民の主体性を発揮することができず、いつまでも依存心だけが増し、自立・自助ができないと考え、自分たちの主体性を発揮できる機会(仮設住民自身による仮設団地案内看板作りなど)も作るよう、現在活動中です。
介護予防運動(Gボール)
仮設住民自身による仮設団地案内看板作り
<現地の様子や現地の声>
壊れた家の解体もほぼ終わりに近づき、新しい家も建ち始め、少しずつではありますが、復興途上にあります。その反面、仮設住宅に暮らす住民の方には新たな不安や問題も生じています。
その中で、同じ地元の被災者でもある私たちが、月1回の巡回で訪問することを心待ちにしていただいています。「つどいの広場が一番楽しみ」「次はいつ来るの?」と声をかけられ、スタッフの意欲につながっています。特にスタッフの看護師による血圧測定や健康相談は気軽に受けられて良いとのお声もいただいています。
夏休みの子どもたちには、巡回のなかで学習支援も行い、午後には一緒にカードゲームや小物作りなどを楽しみました。日頃携帯ゲームばかりしている子どもたちも大人とふれあって遊び、大喜びでした。講師を招いて開催した絵画教室では、宿題の作品作りが出来たと喜ばれました。スタッフは常にさりげない形での心のケアを意識しながら活動しております。
<支援者のみなさまへ>
「益城町仮設入居者が主体的な活動を行えるよう寄り添う事業」をご支援いただき、本当にありがとうございます。新しい家を建て自立された方がいる一方、自立の目途さえ立たず、不安な気持ちのまま仮設での生活を続けている方もいらっしゃいます。その不安が少しでも解消できるよう寄り添い支援活動を続けていきたいと思います。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
(NPO法人子育て応援おおきな木さまより)
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