2018年度にメリーファンディング第2弾にご支援いただき、活動をあたたかく見守ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。目標達成後に拠出をさせていただいた認定NPO法人テラ・ルネッサンスさまの活動レポートが届きましたのでみなさまにご紹介します。
新しい洋裁店の前でうれしそうな笑顔のシングルマザーたち
【支援の背景と事業内容】
コンゴ民主共和国では、紛争により過去540万人もの命が失われました。この数は現在の北海道の人口とほぼ同じであり、第二次世界大戦後、世界最大の紛争ともいわれています。また、この紛争で少なくとも3万人以上の子どもたちが子ども兵として徴兵され、さらには20万人以上の少女や女性が性的暴力の犠牲となりました。
そのためコンゴ東部では武装勢力による襲撃や食料の略奪などにより、住民は不安定な生活を余儀なくされ、今もなお十分な援助活動が行われているとはいえません。特に、若くして母親になった多くのシングルマザーの女性たちは、生活を再建することが非常に困難な状況にあります。
今回のプロジェクトでは、こうした紛争下で生きる女性たち50名に対して、洋裁技術の職業訓練と、洋裁店を開業するための支援を実施することになりました。
【成果報告と今後に向けて】
2018年7月までに全員が洋裁技術を習得できるように職業訓練を実施しました。まずは、メリーファンディング「シングルマザーの洋裁店にミシンを届けたい!」からのご支援により、洋裁技術を習得した彼女たちが洋裁店を開業するために、ミシン18台の購入費用をご支援いただきました。
彼女たちの卒業式では、卒業証書とともにミシンを一人ひとりに手渡しました。彼女たちはそのミシンを使って洋裁店を開業するためにビジネスの実地訓練を行いました。
ミシンを抱えてマーケットに出向き、そこでお客さまから直接注文を受けて新しいシャツやワンピースを仕立てたり、ほつれた服を直したりと、さらなる技術の向上とビジネスのノウハウの習得を目指してきました。
そして、メリーファンディング「シングルマザーの洋裁店開業のための建設費用を支援したい!」からのご支援により、2019年2月に洋裁店の一店舗目が完成、3月には二店舗目が完成しました。完成した洋裁店にミシンや布、ハサミなどの商売道具を持ち込み、開業のための準備が始まっています。
新しい洋裁店で、プレゼントされたミシンを使うシングルマザー
完成したばかりの小さな洋裁店。これから壁にペイントが施されます。
技術を身につけ、自分たちのミシンとお店を持った彼女たちは、職業訓練を始めたばかりの頃の「何もかもなくした」状況とは全く違います。洋裁店からは、希望にあふれた明るい笑い声とミシンの音がにぎやかに聞こえてきます。
■テラ・ルネッサンスさまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。
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