2015年度に次の基金より拠出したドイツ国際平和村さまの活動レポートをご紹介します。
●2週間で3ヵ国、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンをまわって
どの訪問地でも絶望した顔の家族が、重いケガや病気を抱えた子どもを連れて面会にやって来ました。
現地パートナー団体と協力して、子どもたちがドイツで治療を受ける必要があり、またドイツで治癒の見込みがあるかどうかの調べを進めました。現在ドイツで治療を受けている子どもたちの家族も、この面会にやって来ました。
「私たちは家族に、ドイツでの治療の経過を伝え、子どもたちから託された家族宛ての手紙や写真を渡すことができました。涙を流して喜んでいた家族もたくさんいました。」と、スタッフは報告しました。
(ウズベキスタン 子どもたちとその家族が面会を待っています)
●第59回アンゴラへの援助飛行が無事終了
援助飛行前から現地入りしていたスタッフは「アンゴラの状況は、半年前の援助飛行の際に比べて、劇的に酷くなっています。首都の中でも環境が良いとされている地区でも、ごみの中に活用できるものがないかを探している人々を見かけました。援助の必要性は大きいです。」と報告しました。
国の予算としてほぼ90%を石油生産に頼っていたため、原油価格の下落がこの国に打撃を与えています。
一般的なジュース1リットルが約7ユーロ、オムツ1パックの価格が60アメリカドルもするのです。それは、一般の人々の手に届くものではありません。
(首都ルアンダの風景。 道端にはゴミがたくさん落ちています)
●ガンビアへの援助飛行が無事終了しました
「元気になった子どもたちと家族が再会した時の喜びを感じるのは、大変嬉しい瞬間です。しかし、このガンビア滞在で、大きな喜びを感じたのはほんの一瞬でした。現地の医療状況は劣悪です。専門知識を持った医療従事者が不足しています。たとえ現地に、医療物資が十分にあったとしても、医師たちの許容範囲を超え、これ以上患者を治療することはできないでしょう。」と、治療を終えた子どもたちとともにガンビアへ向かったスタッフが報告しました。
(無事ガンビアに到着)
<支援者のみなさまへ>
多くのみなさまのご協力とご支援によって、子どもたちは治療の機会を得、笑顔になり、再び健康を取り戻し、帰国します。そして、この子どもたちとその家族を通し、アフガニスタン、アンゴラといった国々の人々に、「あなたたちを忘れていません!」というメッセージを届けているのです。
今まで援助することができた子どもたちと同様に、今この瞬間も援助を待っている他の子どもたちにも、健康や笑顔、将来への希望といった贈り物を届けられるよう、今後もドイツ国際平和村は地道な活動を続けてまいります。温かく見守っていただけましたら幸いです。
(国や民族、文化や宗教の壁を越えた平和な共存が可能であることを示してくれる子どもたち)
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