2020年に「はな・はな・みどり基金」と「フェリシモの森基金」から支援をしている「インド緑化プロジェクト」の年次レポートをタゴール協会さまからいただきましたので、みなさまにご報告します。
■フェリシモの森~2020年インドの植林状況の報告
西ベンガル州、ジャルカンド州、オディッシャ州の三つの州において、タゴール協会(以下、TSRD)が実施した年度の植林プログラムは、最大限の努力によって最高のレベルで前進することができました。
この期間、TSRDは8つのプロジェクトにおいて、90haの土地に16.8万本の苗木の植林を計画していましたが、さらに74haに48.8万本もの植林を達成することができました。
ご存知のように、私たちはcovid-19(新型コロナウイルス感染症)の流行により全国的に被害を受けていて、巨大な台風の時と同じようにロックダウンのまっただ中にあります。幸いなことに、直面したAMPHANの被害(2020年5月に発生したスーパーサイクロン)とも戦うことができたように、covid-19の感染は低いレベルになってきています。
2020年度の緑化プログラムは、「環境を守る」ための伝統的な方法と、プログラムを維持してくための契約的な基準による方法の2つによって実施されています。
この期間に私たちが行った164ha 488,923本の植林うち、契約をした29haの土地に38,500本、共有地や道路沿いの1haの土地に843本、118haの土地に41万本のマングローブの苗木が植えられました。
苗床では年間に61,710本の苗木が育てられ、そのうち18,172本は村人に供給されました。その結果、苗床作業では937人の日の雇用が生み出されました。
【実施地域/プロジェクト】
TSRDのプロジェクト地域は、北ベンガルの洪水の起こりやすい地域、西ベンガル州とジャルカンド州西部の乾燥した地域、そしてスンダルバンの沿岸災害の起こりやすい地域の3つの地理学的地帯に位置しています。
タパンプロジェクトは北ベンガルに位置し、バングラディシュ国境に接している洪水の起こりやすい地域で、西ベンガル州のラージナガル、ボルプール、ジャルカンド州のマヘシュプール、ポトンドは乾燥地帯の後進地域です。
スンダルバンのデルタ地帯は、バングラディシュとの国境にある広大なマングローブに覆われた洪水の起きやすい地域で、私たちのプログラムの焦点にもなっている地域ですが、多くの旅行客から環境や生態系を妨げる影響を受けています。
【実施方法論/戦略】
- TSRDは持続可能性のために人々の参画を変わりなく維持することです
- 地域のコミュニティーや政府組織、自助小グループが土地を選ぶ際、TSRDは大きな役割を果たしています
- TSRDは将来世代を含めた地域の人々に対して、環境や持続可能性についての教育・啓蒙集会の開催を続けます
- 気候変動や生物多様性の保護、川岸の侵食などに対して鋭敏になる手法は引き続き行われます
- TSRDとインド政府は、汚染のない環境のキャンペーンを行い、政府が提唱する「きれいなインド、緑のインド」に歩調を合わせていきます
- 植林後の維持管理は、保護、水やり、施肥などを含めコミュニティーによって行なわれ、TSRDはプログラムの持続性のために重要な役割を担います
この年の緑化プロジェクトは、2州23ヵ村の1,370人の受益者を支援しました。この期間、全部で26回の啓蒙集会が開催され、817人が参加しました。そして、このプログラムによって1,229人の日の雇用が生まれました。
私たちは使命を果たすため、基本の2つの要素、即ち環境と持続可能性においてプログラムを行っています。我々は環境的に異なったゾーンと地域コミュニティの要望を含めて、プログラムの計画を維持するために最善を尽くしています
予算が減額されプログラムの修正が余儀なくされていますが、実行するための包括的なアイディアによって懸命の努力がなされた結果、満足のいくものとなりました
<支援者のみなさまへ>
私たちTSRDはこのプログラムへの資金的援助を続けている「フェリシモの森基金」と「はな・はな・みどり基金」に大いに感謝するとともに、我々のプロジェクトに手を取り参画してくれた地方政府や地域、共同体(SHGや学校などCBOなど)に感謝します。
(タゴール協会さまより)
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