フェリシモ「神戸学校」の収益金(参加料)から2022年度に拠出した「一般財団法人 あしなが育英会」さまから、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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「あしなが育英会」は、病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもや、親が重度後遺障害で働けない家庭の子どもを物心両面で支える一般財団法人です。
阪神淡路大震災後は親をなくした子どもたちのために「神戸レインボーハウス」を、その後は「あしながレインボーハウス(東京都日野市)」を建設しました。また、東日本大震災発生後には、仙台、石巻、陸前高田の3ヵ所に「東北レインボーハウス」を建設し、津波遺児のために心のケア活動を行っています。
2022年度はコロナ禍のために感染対策を行いながら、計40回のプログラムを開催することができました。その結果、レインボーハウスに子どもたちの笑顔が戻りつつあります。
仙台レインボーハウスでは、新型コロナウイルスの影響が小さくなると、久しぶりあるいは3年ぶりに参加されるご家庭が複数いました。レインボーハウスにある身長記載板から、子どもの身長が40cm以上も伸びていることがわかると、再会した子どもたちとファシリテーターは驚きながら、互いの近況報告をしていました。
石巻レインボーハウスでも、数年ぶりに顔を出してくれた方がプログラムに参加されました。今年の3月11日が13回忌ということもあってか、「初めて3月11日を落ち着いて過ごせました」「安心した」と言われていました。
陸前高田レインボーハウスでは、家族に変化があるご家庭がとても印象的でした。震災から12年が経ち、遺児自身が結婚して子どもが生まれ新たなスタートを切ったり、震災後に受けた支援をきっかけに「直接、人の助けになる仕事をしたい」と、将来のことを考えて高校に進学する子もいました。保護者は子どもが成人し、実家を離れ、子育てが一段落したことへの安心感や寂しさ、そしてご自身の今後についてを話されていました。
〈支援者のみなさまへ〉
これほど長い間、東日本大震災遺児への「グリーフ(大切な人を亡くした後に抱く感情)サポート」を積み重ね、子どもたちの成長を見守り続けることができたのは、レインボーハウスの活動を理解し、応援してくださったみなさまのおかげにほかなりません。子どもたちにあたたかいまなざしを向け続けていただき、心より感謝申し上げます。
仙台レインボーハウスでは、東日本大震災による遺児のみならず、支援対象を拡大し、他の要因による遺児の受け入れもはじめることにしました。あしなが育英会は今後も子どもたちやその保護者に伴走してまいります。
■ あしなが育英会さまのその他の活動はこちらから。
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