フェリシモのメリーポイントで社会貢献(iPS細胞研究支援)から2022年度に拠出した「京都大学iPS細胞研究所」さまから、このたび活動レポートが届きましたので、下記にてご紹介します。
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2021年度に発表された主な研究
そして、財源の一部としてiPS細胞研究基金を使用した研究(抜粋)
iPS細胞研究所(CiRA)では、今は有効な治療法がない病気やケガに苦しむ患者さんに、iPS細胞を使って新しい医療を届けられるように、日々研究にはげんでいます。現在、CiRAには約30の研究グループがあり、ガンや糖尿病、心臓病、血液の病気、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、筋ジストロフィー、アルツハイマー病等の研究で、損なわれた体の組織の機能を回復させる再生医療、病気の原因解明や新しい薬の開発を進めています。
2021年度はがんの免疫再生療法の研究で進展を報告しました。iPS細胞から、免疫細胞の一種である「T細胞」や「NK細胞」を作製してがん細胞を感知するレセプター(受容体)をつけ、増やしてから体内に戻してがん細胞を攻撃させる治療法の研究です。卵巣がんで安全性と有効性を確かめる治験が開始されました。
みなさまからのご支援は、基礎研究、応用研究や研究支援体制の充実のために大切に使わせていただいております。ここで、CiRAの研究者らが財源の一部としてiPS細胞研究基金を使用した研究を抜粋してご報告いたします。
■iPS細胞研究基金を財源に活用した研究
- ヒトのナイーブ型iPS細胞から胎盤細胞を作る ~体外での胎盤発生モデルの構築に成功~
- ACE発現ヒトiPS細胞を用いたSARS-CoV-2感染の個人差再現と原因究明
- ヒトのiPS細胞から新生児レベルまで成熟した心筋細胞を作製する
- ポリジメチルシロキサン製マイクロ流体デバイスを用いた肝臓チップの創薬応用
- 加齢やサイトメガロウイルス感染が新型コロナウイルス反応性キラーT細胞に与える影響
- ヒトのiPS細胞から腱の細胞を作製する ~アキレス腱断裂のラットに移植し、機能回復を確認~
- フッ素系エラストマー素材を用いた肝臓チップの開発と薬物代謝・毒性試験への応用
- TMPRSS2とカテプシンBを標的とした新型コロナウイルスの感染阻害
- 女性のX連鎖性鉄芽球性貧血患者さん由来のiPS細胞を使った病態モデルの作製と治療薬候補の発見
- CDH18は胎児期の心外膜細胞の指標であり胎児心外膜から平滑筋細胞の分化を制御している
- ヒトiPS細胞からの視細胞直接誘導法 -視細胞を迅速かつ簡便に分化誘導することが可能に-
〈支援者のみなさまへ〉
あたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
iPS細胞は、今後の医療に大きな影響を与え、誰もがその恩恵を受ける可能性のある新しい技術ですが、医療応用までには長い時間と多くの研究費を要します。
賜りましたご寄付は、患者さんや周りで支えておられる方々へ、一日も早くiPS細胞による新しい医療をお届けするために、大切に活用させていただきます。今後ともiPS細胞研究へのご理解・ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、研究の進捗をご報告差し上げる『CiRA Newsletter』を年3回配信しています。登録無料ですので、ぜひご登録ください。
(https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/contact/magazine/entry.php)
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