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2016年度基金活動報告 ー iPS細胞研究支援(京都大学iPS細胞研究所)

2017年度に次の基金より拠出した京都大学iPS細胞研究所さまの活動レポートをご紹介します。

  • メリーポイントで社会貢献(iPS細胞研究支援)

京都大学iPS細胞研究所(=CiRA)では、日本で生まれたiPS細胞技術を用いて新たな治療法・薬の開発を目指し、約30の研究グループが日夜研究に励んでいます。

2017_iPS_2.jpg
CiRA教職員

山中伸弥教授がヒトiPS細胞研究論文を発表してから10年が経ち、iPS細胞研究は劇的に進展しました。しかし、多くの患者さんへiPS細胞技術を届けるには、まだ長い時間がかかります。
この長く険しい道のりをCiRA教職員一丸となって走り続けているなか、研究者らが2016年度に発表した論文のうち財源の一部としてiPS細胞研究基金を使用した研究を抜粋してご報告いたします。

・iPS細胞を用いて遺伝性腎疾患における合併症発症を予測する新規リスク因子を同定
 Identification of MMP1 as a novel risk factor for intracranial aneurysms in ADPKD using iPSC models
 Scientific Reports

・iPS細胞を選択的に識別・分離・除去できるしくみを合成RNAを用いて構築
 MicroRNA-302 switch to identify and eliminate undifferentiated human pluripotent stem cells
 Scientific Reports

・ヒト多能性幹細胞由来ドパミン神経前駆細胞を高効率で濃縮する手法を開発
 Purification of functional human ES and iPSC-derived midbrain dopaminergic progenitors using LRTM1
 Nature Communications

・iPS細胞から血液脳関門モデルの作製に成功
 In vitro modeling of blood-brain barrier with human iPS cell-derived endothelial cells, pericytes, neurons, and  astrocytes via Notch signaling
 Stem Cell Reports

・簡便に細胞の分化を継続的に可視化する技術を開発
 Monitoring and visualizing microRNA dynamics during live cell differentiation using microRNA-responsive
 non-viral reporter vectors
 Biomaterials

2017_iPS_3.jpgヒトiPS細胞

<支援者のみなさまへ>
iPS細胞研究基金にあたたかいご支援を賜り、誠にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
難病やケガで苦しむ患者さんに一日でも早くiPS細胞技術を届けるため、みなさまからのご支援を大切に活用させていただきながら、これからも研究に邁進してまいります。
今後ともiPS細胞研究へのご支援・ご理解を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

なお、研究の進捗をご報告差し上げる『CiRA Newsletter』を年4回配信しています。登録無料ですので、ぜひご登録ください。

2017_iPS_1.jpg山中伸弥所長・教授

前回の報告はこちら

■京都大学iPS細胞研究所 (CiRA=サイラ)さまの詳しい活動はこちらからご覧いただけます。
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コメント

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コメント

  • fumofumo より:

    臓器移植後の免疫抑制剤の服用を不安に感じている患者としては、ips細胞の幅広い実用化は夢のような希望です。移植の順番よりも早い時期に実用化されることを期待し、心から応援しています。

  • akane より:

    希望と期待をもって治療に取り組んでいる方々の大きな支えになる研究には大変な事が山とあるでしょうが、1日でもはやく光がさしますように。

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