「フェリシモメリーで社会貢献(難病の子どもたちとその家族を支える活動支援)」から、2023年度に基金を拠出した「チャイルド・ケモ・サポート基金」さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。
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ご家族の現状や想いを伝え、地域の理解者を増やす取り組み
病気や障がいを持つ子どもとそのご家族の想いを伝えて理解者を増やすために、私たちは「がん教育」や「あのねサポーター養成講座」、「みえてく PROJECT」などを通じて、誰もが暮らしやすい社会づくりを目指しています。
私たちが小中学校で実施している「がん教育」を受けた小中学生からは「もしかしたら自分も病気になるかもしれない。もしクラスで小児がんなどになる子がいたらその子の気持ちになれないかもしれないが、できるだけ寄り添いたい」との感想がありました。
「あのねサポーター養成講座」では、地域コミュニティや教育現場、行政機関などの子どもと関わる分野で活動をされている方を対象に、病気や障害を持つ子どもとご家族の現状や想いを、私たちが代わりに伝えています。
病気のお子さんを天国に見送られたお母さんが「自分も誰かのために」と、「あのねサポーター養成講座」を受講されました。
外出することがむずかしい子どもとそのご家族は、自分がいる世界とは別に「あっちの世界」があると感じることがあるようです。そこで私たちは子どもとご家族と店舗がつながり、外出しやすい世界になればと思い、「みえてくPROJECT」を始めることにしました。
賛同した店舗では、重い病気や障害を持つ子どもとご家族の現状や想いを知ってもらうための講座を受けた後に「みえてくステッカー」を渡して貼ってもらい、特別な設備や手助けがむずかしくても「大丈夫だよ」「歓迎していますよ」との想いがわかるようにしています。
病気を持つお子さんの髪を「みえてくPROJECT」に参加している美容院でカットされたお母さんは「呼吸器をつけてから美容院に行くのはあきらめていたが、ここなら来れる」と、うれしそうでした。
〈支援者のみなさまへ〉
チャイルド・ケモ・ハウスの運営に多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。
2023年に10年の節目を迎えた当施設も各所で修繕が必要な状態となり、施設の共有部とほぼ全室を改修点検する大規模な工事を行いましたが、みなさまからのご理解もあって、向こう10年の活動を続ける展望がひらけました。
私たちはチャイルド・ケモ・ハウスの施設運営、滞在者の支援とともに、退院後に地域で安心して過ごすことができるように活動を続けてまいります。引き続きどうぞよろしくお願いします。
■チャイルド・ケモ・サポート基金(チャイルド・ケモ・ハウス)さまの
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■難病の子どもたちとその家族を支える活動支援
病気の子どもたちが家族と安心して過ごせるために活用されます。
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