2014年度に次の基金より拠出したタゴール協会さまへの視察レポートをご紹介します。
■フェリシモの森~2015年インドの植林状況の報告
3月の中旬、インドの植林の状況の視察に現地に行ってまいりました。
今回は西ベンガル州のガンジス川の河口のデルタ地帯でのマングローブや砂浜での植林、オディッシャ州のカシューの木の植林、ジャルカンド州のたくさんの種類の樹木による植林の3地域です。
2014年の植林実績はマングローブ95万本を含む、トータル136万9千本ということで、それとあわせてそれ以前に植林された木々の成長の状況も確認してまいりました。
行く先々で村の人々や子どもたちが迎えてくれます。がんばって植えた成果を見てもらいたいのでしょう、にこにこと笑顔を見せながらどこか得意気です。
視察をしながら村の人々との議論も重ねます。植林は植えることよりも維持管理していくことのほうが大事であり、そのために、機会のあるごとに植林の意義や維持管理していくことの重要性を話し合い、モチベーションを高めるのです。木が育ってきたことで、環境がまったく変わって過ごしやすくなってきたことや植林地の落ち葉による燃料収集など、さまざまな影響や効果を実感しているようです。
▼Before (2011年)
▼After(2015年)
ガンジス河口の川沿いにはマングローブの森が延々と続いていますし、広大な砂浜のカシュリナは成長が早く5年で15メートル以上にもなり、かつての砂浜が森に一変してしまいました。
またカシューの木は3年目からぐんぐん生長し、5年目あたりからカシューナッツが収穫されます。一方、土地に本来生えていた種類をたくさん植えた場所は、7~8年で見事な森ができあがります。もちろん、そこまで維持管理をしてきた村の人々の理解と協力はたいへんなものがあり、それだからこそ、人々の喜びと達成感があるのです。
フェリシモの森活部顧問
コメント