以下の基金から、2018年度に拠出した認定NPO法人全国盲導犬施設連合会さまの活動レポートをご紹介します。
全国的な盲導犬の普及推進・育成支援を目的として、国内8つの盲導犬協会とともに活動し、2018年度は多くのみなさまからのご支援により、18頭分の盲導犬を希望者に届けることができました。
訓練犬(駅ホーム)
視覚に障害のある方の自立と社会参加をサポートする盲導犬。
その育成には、たくさんの人たちが携わっています。中でも中心となるのは、盲導犬の候補犬を訓練して盲導犬に育てる「盲導犬訓練士」と盲導犬との歩き方や毎日の世話の方法を視覚障害者に教える「盲導犬歩行指導員」です。実はこの2つの職種の資格は、私たち連合会が認定機関(※)となっています。
(※)全国盲導犬施設連合会に加盟する8団体のみが対象。
時代とともに変化する視覚障害者のニーズに応えていくためには、育成する側の能力の高さが常に求められます。各育成団体が自分たちの基準で訓練士と歩行指導員を認定してしまうと、育った盲導犬の能力にばらつきが生じて、盲導犬を希望する視覚障害者の不安にもつながります。
そこで当連合会では、どこの育成団体でも同じレベルの盲導犬を輩出することができるように、盲導犬の訓練士と歩行指導員の資格基準の統一化をしています。知識や技能についての学科試験と実技試験を行い、職務にふさわしい能力を備えているかを十分に審査した上で、訓練士・歩行指導員の資格を認定しています。
2018年度は学科試験と実技試験の結果、7名の訓練士と3名の歩行指導員の資格を認定しました。
2018年度 実技試験の様子
【盲導犬育成ジャパンセミナー】
学科試験に加えて、施設職員が一堂に会した学びの場を設けています
<支援者のみなさまへ>
みなさまからお寄せいただくご寄附のおかげで、日々進歩する盲導犬の訓練技術を進めることができます。
心から感謝いたしますとともに、これからも温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
「街中を自由に、そして安心して歩きたい」
視覚障害者の方の願いを叶えるため、私たちは日々、質の高い盲導犬育成を目指して活動してまいります。
訓練の様子
前回の報告はこちら
■全国盲導犬施設連合会さまのその他の活動はこちらからご覧いただけます。
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