2015年4月25日に発生したネパールの大地震に対し、「フェリシモ 地球村の基金」による緊急支援を実施いたします。
■活動団体名 :認定NPO法人メドゥサン・デュ・モンド ジャポン
「世界の医療団」
■プロジェクト名 :ネパール大地震 緊急医療支援
■実施場所 :ネパール シンドゥパルチョーク郡
■実施期間 :2015年4月から3~6ヵ月
今回発生したネパール大地震は、死者数7,000人以上、負傷者数約1万4千人以上と報告され、多くの住居や医療施設などの建物が倒壊しました。
世界の医療団は、ネパールにおいて20年以上にわたり、長期支援を実施してきました。地震発生当初、世界の医療団のスタッフは首都カトマンズの事務所で被災しました。現地スタッフの安否確認と同時に、被災状況の情報収集を行い、すぐに本部があるフランスから緊急災害支援チームの派遣が行われました。同時に15トンに及ぶ緊急医療支援キットを送り、現地の診療体制を整えました。
現地スタッフによると、地震発生当初、被災者への医療が足りず、病院は負傷した人々であふれ、地面に寝かされて治療を受けている方もいました。避難キャンプが複数できましたが、そこでは水や衛生設備、食料が不足し、衛生環境も劣悪な状況にありました。
情報収集の結果、世界の医療団が活動していたシンドゥパルチョーク郡が最も被害が甚大であったことが明らかとなり、他団体がまだ被災地へ到達できていない中、いち早くこの地域での緊急支援にあたることができました。
首都カトマンズの東側に位置するこの地域は、病院などの建物のほとんどが倒壊し、被災した住民たちは医療へのアクセスを絶たれた状態でした。
道路は損壊し、標高3千メートルの場所まで資材を輸送するのは困難を極めましたが、グローシェという町の近くになんとか拠点を構え、この地域一帯の約4,000名への医療支援を展開していくことになりました。
まず緊急支援として大地震の影響により医療へのアクセスを絶たれた人々に医療支援を実施します。基金からご支援いただく資金は、パリから輸送した緊急医療支援キット(外科手術用キット、自然災害用キット)約15トンの費用の一部に活用させていただきます。
緊急医療支援キットの内容は次のようなものです。
①10,000人分の診療キット×3
これにより基礎的な医薬品や医療資材を3ヶ月分カバーすることができます。
②外科手術キット
重症な外傷を負った方の外科手術を可能にします。
③自然災害医療キット×2
ギブスや副木といった医療資材など
④感染症対策キット
⑤非常用リュックサック
緊急医薬品などを入れたものです。
この緊急医療支援キットにより、3~6ヵ月の間、移動診療などにより医療アクセスのない被災者の方へ医療サービスを届けることができます。例えば、町に診療拠点を構えると4,000人の被災者をカバーすることができます。同様の措置を他の地域にも展開すると、約3万人の人々の健康と命を守ることができるのです。
ネパールで20年以上にわたり支援を実施しているお陰で、住民の方からも馴染みがあり、安心して受診することにつながっているとの報告を受けています。
緊急支援により、医療の空虚を3~6ヵ月の間埋めることはできるかもしれませんが、倒壊した病院や保健センターの建物の再建、恒常的な医療システムの復旧には、これから長い道のりが待ち構えています。
ネパールは日本と同様に、もともと自然災害の多い国です。大きな災害を経験している日本人の私たちだからこそ身をもって理解できることですが、傷つき、疲弊したネパールの人々は今こそ支えを必要としているのです。世界の医療団は、彼らの歩みに寄り添い、復興に向けてできる限りの支援を継続していきます。
さらなる支援を実施するため、「地球村の基金」、「ネパール中部地震 100円義援金(基金)」へのご参加を心よりお待ちしております。
▼「地球村の基金」へのご参加はこちらから
▼「ネパール中部地震 100円義援金(基金)」へのご参加はこちらから
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現地での活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。
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