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地球村の基金からの緊急支援「メキシコ大地震! 被災者に対するメンタルヘルス緊急医療支援」(「世界の医療団」 認定NPO法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)

2017年9月19日にメキシコ中央部で発生した大地震に対し、「フェリシモ 地球村の基金」による緊急支援を実施いたします。

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2017年9月19日の現地時間午後1時14分に、マグニチュード7.1の大地震がメキシコの首都メキシコシティから約120キロ離れたプエブラ州を襲いました。奇しくもその日は、メキシコの首都を中心に9,500人以上の犠牲者を出した1985年のメキシコ大地震からちょうど32年目に当たる日でした。

9月27日現在の情報によると、この地震とその後の余震によって、324人が犠牲となり、その多くがモレロス州(73人)とプエブラ州(45人)の2州とメキシコシティ(186人)の住民でした。

震源地から50キロメートル内に住む人々は893,030人。これは、人口840万人のメキシコ連邦区を除いた人数です。救援活動は続いていますが324人の犠牲者、40人の行方不明者に加え、395人が手術を受け、その内60人が深刻な状態にあります。

地震により崩壊したビルは全部で45棟。メキシコシティにある2つの総合病院も大きな被害を受け、一部しか機能していません。そのため、数十人の患者は、他の施設への転院を余儀なくされています。民間の医療機関は、首都やその他の周辺地域で4,837人の患者を受け入れました。

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建物の倒壊や道路のひび割れなどの被害は甚大

この緊急事態を受け、メキシコ政府は直ちに移動クリニックを派遣し、病院や保健センターでは、すべての人が無条件で治療を受けられるようにしました。メキシコ精神医学研究所も、移動クリニックの派遣を開始し、被災者の精神的なサポートのための電話相談(2本の専用ライン)を受け付け始めました。診察・相談件数はメキシコシティだけで9,145件に上りました。このような取組みが行われていますが、メキシコシティ以外の遠隔地においては、特にメンタルヘルスに従事する現地当局の人員が圧倒的に不足しているため、NGOや市民ボランティアとの連携がうまく行かず、外部からの支援が行き届いていない状況にあります。

私たち、世界の医療団は、1994年からメキシコで断続的に活動しています。16年間に渡り、チアパスの地域コミュニティにおける移民の健康支援活動を行ってきました。2005年にはチフアナやメヒカリの都市部でも支援活動を始め、2010年からはグアマテラの国境沿いまで範囲を広げていました。

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地震発生後の3日目から世界の医療団は震源地に近いプエブラ州と
モレロス州の町々を5日間かけて周る調査ミッションを実施

したがって、今回、9月19日の地震発生当日から対応することが可能でした。当日は、まず情報の発信と安全装備の確保。2日目は、情報収集と国際緊急支援団体による調査ミッションの状況確認。そして3日目には、世界の医療団の医師と心理カウンセラー、そして物流担当のドライバーでチームを組み、4日目から7日目にかけてプエブラ州やモレロス州の調査ミッションを実施しました。メキシコシティに戻ってきたのは8日目の9月26日です。

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黄色のサークルの中が今回の主な支援活動地域

〈支援内容〉

世界の医療団としては、地震発生直後から行った調査ミッションから、被災者に対する「緊急メンタルヘルスの移動クリニック」と「ボランティア団体のサポート及び一時避難所の受入態勢の強化」を支援活動の柱にすえることにしました。活動地域としては、プエブラ州のアテンシンゴとモレロス州のテパルシンゴの周辺で、支援対象人数は2つの町の住民だけで21,894人になります。

緊急コーディネーターを中心に、精神カウンセラー(4人)、ソーシャルワーカー(2人)、看護師(2人)、ドライバー(4人)を2チームの医療チームに編成して、2つの町に拠点を設け、そこを中心に周辺を巡回するなど、幅広くメンタルヘルス治療を中心とした医療支援活動を行っていきます。

〈期待される効果〉

世界の医療団の日本における医療支援活動の中に、2011年の東日本大震災で被災した福島県の人たちを対象とした「こころのケア」の支援活動があります。震災から既に6年も経っているのに、未だに活動を継続していますが、それは震災の影響で様々なトラウマに悩まされる人々がまだそこにいるからです。

今回、メキシコで被災された人たちも、きっと同じような精神状態にあるはずです。家族や知り合いをなくした人、家をなくした人、大きな怪我を負った人。緊急救助活動は終わっても、そういった人たちの心の救助活動は終わっていません。始まったばかりです。私たち世界の医療団は被災者の心の傷が少しでも癒えるように、お手伝いして行きたいと考えています。
みなさまからのご支援はそういった私たちの支援活動に使わせていただきます。

■メキシコ大地震! 被災者に対するメンタルヘルス緊急医療支援
実施場所 :メキシコ合衆国プエブラ州アテンシンゴとモレロス州テパルシンゴ
実施期間 :2017年10月5日から約3ヵ月間
・世界の医療団さまのその他の支援活動はこちらから

現地での活動レポートが届きましたら、みなさまにご報告させていただきます。

⇒プロジェクトの実績報告が届きました。
  実績報告はこちらから  

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