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みんなでプロジェクトを応援! 「エルニーニョに負けない!ニャミニャミの全ての子どもに教育を!」(認定NPO法人 ADRA Japan)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめましてADRAの尾立です。私たちは2009年からジンバブエで水衛生支援を開始し、2013年以降は教育支援に力を入れています。

2022年4月からは、ジンバブエの中でも、最も貧しい地域の一つと言われる遠隔地、西マショナランド州ニャミニャミ地区で教育支援を開始しました。同地区は、近年のエルニーニョ現象の影響による旱魃のため主食のメイズの収穫高が61%も減少し、失業者も増大したため、多くの家庭が貧困と食糧不足に直面しています。現地ヒアリング調査によると1日に1~2食しか食べられずお腹がすいて授業に集中できない児童も多くいます。
 
なお、同地区は貧困だけでなく、ジェンダー格差や障害児の為の教育支援の不足も深刻です。男児は小さい時から家計を補佐するためにコットン畑・レンガ工場などで働かざるを得ず、女児については花婿からの婚資を目的に、18歳未満で結婚させられ、不就学になります。障害児は、身体障害、心理社会的障害、視聴覚障害など、その種類によって異なるニーズがありますが、多くの学校には、スロープ・特別保護教員・点字教材・手話通訳などが整備されておらず、就学が困難です。

上記のような子どもの就学を阻害する貧困・ジェンダー・障害などの課題を乗り越え、不就学児童も含む全ての子どもの教育機会を確保することが、喫緊のニーズとなっています。そのため、ADRAは学校・保護者・住民と協力して、最も食料不足に窮するマレンベジャ小学校で230人の生徒の学校給食・不就学児童が小学校卒業資格を得るための特別教室活動・地域住民の教育啓発・学校開発委員会の能力育成を行う予定です。

現在1日に1~2回の食事のみをしている子ども達に毎日学校給食を提供することで、全ての子どもの健康の維持と継続的な通学に貢献し、児童労働・児童婚のリスクを大幅に減らすことができます。特別教室があることで、学ぶ機会を失った子が補習を通じて小学校卒業資格を得て、進学・就職に繋がり、貧困のサイクルを絶つこともできます。教育啓発・学校開発委員の能力育成を行うことで、保護者・子ども達など全ての関係者が教育の重要性を理解し、給食については、本事業が終わっても自分たちで継続できるようになります。

1.マレンベジャ小学校の学校給食提供
支援対象校のマレンベジャ小学校(230人)では、保護者の7割近くが定収入を得られず、子ども達の多くは十分な食事をしてないため、空腹で勉強に集中することもできません。子どもの食と健康な成長を促すため、本事業では地域の母親・学校開発委員会と協力し全生徒へメイズの粥/サザと野菜・豆等の栄養バランスの取れた学校給食を提供します。

マレンベジャ小学校で子どもたちが学習する様子

2.不就学児童の特別教室
これまで不就学だった児童が、再度勉強し、小学校卒業資格を得ることで、就職・進学ができ、貧困のサイクルを絶つことができます。そのため、教員の協力を得て、90人(3校)の不就学児童が補習教室で学び卒業試験を合格できるよう、学用品、制服、卒業試験受験費用等を支援します。

3.地域住民の教育啓発・学校開発委員会の能力育成活動
地域住民・保護者に子どもの教育が貧困削減への第一歩であること、教育は子どもの権利であることを伝え、全ての子どもの就学を啓発するキャンペーンを行います。その他、学校開発委員会には本事業終了後も給食活動を継続できるよう衛生的な調理法や学校管理について指導します。

子どもの保護・教育の権利について学習する子ども達

以上の活動を通じて、エルニーニョ現象による緊急的貧困による教育課題を解決すると同時に持続的な教育基盤の構築を目指します。

〈主な活動内容〉

学校給食活動
支援対象校のマレンベジャ小学校(230人)では、保護者の7割近くが定収入を得られず、子ども達の多くは十分な食事をしてないため、空腹で勉強に集中することもできません。家計補助の労働のために、退学のリスクがある子もいます。子どもの食と健康な成長を促すため、本事業では地域の母親・学校開発委員会と協力し全生徒へメイズの粥/サザと野菜・豆等の栄養バランスの取れた学校給食を提供します。

本事業終了後も地域の人たちが学校給食を継続できるよう衛生的な調理法も伝え、食材は地域の人たちが集める仕組みを作ります。

不就学児童の特別教室
これまで不就学だった児童が、再度勉強し、小学校卒業資格を得ることで、就職・進学ができ、貧困のサイクルを絶つことができます。そのため、教員の協力を得て、90人(3校)の不就学児童が補習教室で学び卒業試験を合格できるよう、学用品、制服、卒業試験受験費用等を支援します。

〈期待される効果〉

私たちの活動を通して、ニャミニャミ地区のエルニーニョの影響による食糧不足・貧困、それに伴う、児童労働・児童婚の問題の解決を目指します。

具体的には、1日に1~2回の食事のため、空腹で勉強に集中できない子ども達の栄養摂取を支援し、子どもの健康な成長を促すため、地域の母親・学校開発委員会と協力し全生徒へメイズの粥/サザと野菜・豆等の栄養バランスの取れた学校給食を提供します。本事業終了後も地域の人たちが学校給食を継続できるよう衛生的な調理法も伝え、食材は地域の人たちが集める仕組みを作ります。

更には、労働や結婚等の異なる理由で学校に行けなかった90人の子どもが学習機会を取り戻し、小学校卒業資格を得て、就職や進学など未来を切り開くための特別教室活動も行います。

上記2つの活動を通じて230人の子どもを児童労働・児童婚のリスクから守り、教育の権利を確保します。そして、90人の不就学児童が小学校卒業資格を得て未来に進めるように支えます。

「僕が1年生の時、両親が亡くなりました。色々な問題があって、学校に通えなくなってしまって、3年生の時に中退してしまいました。その頃から、祖父母と暮らしています」。このように話してくれたシモン君も昨年度に特別教室で学んだ生徒です。今後も、私たちは、シモン君のような大変な環境にいる子ども達へ教育機会を確保するために、地域のみんなで協力して取り組みます。

シモン・プドゥ君 2023年特別教室参加の様子

■エルニーニョに負けない!ニャミニャミの全ての子どもに教育を!
実施場所:ジンバブエ共和国 西マショナランド州ニャミニャミ地区
実施期間:2025年1月1日~2025年12月31日
・ADRA Japan (アドラ・ジャパン)さまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2024年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

★Tポイントで1ポイントからの寄付、クレジットカードからの寄付もできる
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コメント

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コメント

  • きらら より:

    勉強には、体力が必須です。
    成長盛りの子供たちが満足に食べれない状況では、勉強が後回しになり、更に選択肢を狭めてしまうことでしょう。
    アドラの働きで、一人でも多くの子供たちの成長と未来が守られますように!

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      きららさま

      コメントをありがとうございます。
      「勉強には体力が必須」というきららさまのお言葉、おっしゃるとおりだと思います。
      現地の子どもたちが満足に食べられることで、最低限の栄養の問題に加えて、健やかな身体と精神で思い描く未来に向けて成長ができる日が来ることを私たちも願っています。

      今後とも「フェリシモ地球村の基金」を見守ってください。
      どうぞよよろしくお願いいたします。

      フェリシモ基金事務局

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