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みんなでプロジェクトを応援! 「西アフリカ最大のゴミ山に、初めての学校を建てたい!」(特定非営利活動法人 CLOUDY)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

*   *   *

はじめまして、NPO法人CLOUDYの末綱です。
 
西アフリカ最大のゴミ山、ガーナ共和国の首都アクラの中心に東京ドームおよそ35個分の広さで存在するアグボグブロシー。ここには、毎年15万トンもの電子廃棄物が先進国から送り込まれています。
 
20万人がこの地に流れつき、有毒ガスを吸いながら電子機器に使用されている金属のゴミ拾いをして生計を立てていますが、その多くがガーナ北部やマリ・ニジェールから仕事を求めてやってきた若者たちで、1日の稼ぎはわずかUS5ドル程度。住民の86パーセント程度を10代から30代の若者たちで占めており、シングルマザーも多く生活しています。日中子ども達を預ける場所もないため、お母さん達はコミュニティの外で仕事を見つけることもできず、困窮する現状から抜け出したくても抜け出すことができない、そんな苦悩を抱えています。山積みの電子廃棄物は有毒ガスや爆発も引き起こし、健康被害も大きな社会問題となっていて、この地に住む人々の寿命は30代と言われている程ですが、みんなこの地を離れることができず貧困の負の連鎖から抜け出せずに苦しんでいるのです。

様々な課題を抱えるこの地域ですが、その中でも大きな問題の1つにあがるのが、”学校が1つもない”ことです。そこで私たちはここで初めての学校を設立するために動き出しました。この地域に学校を設立することで、子ども達には教育の機会を、シングルマザーのお母さん達には、日中子ども達が学校に通っている間にコミュニティの外に出て働く機会を届け、子どもや親の世代に関わらず、自身の努力や力によって社会的に自立することを促します。アグボグブロシー一帯には3,000人を超える子ども達が住んでおり、今後4〜5年を掛けて4校の学校を設立することを目指しています。

そもそも私達がアグボグブロシー一帯に住む人々のコミュニティとの繋がりを持ったきっかけは、コロナ禍での緊急食糧支援でした。ロックダウンの中、地方都市よりも都市部の貧困状況がよりひどく、助けが必要であるとの情報を聞きつけ、国境が開いた2020年9月にすぐさま緊急支援のためにガーナを訪れました。その活動を通して出会ったのがアグボグブロシーの皆さんだったのです。初めてその地を訪れた時のこと。それまでの外国からの様々な表面的な援助に飽き飽きしていたコミュニティのチーフからの反応は、拒絶でした。それでも毎週のように食糧を届け、コミュニティの人達と対話を続けた結果、いつしか私達を名前で呼んでくれるようになり、受け入れてもらうことができたのです。そうした中、アグボグブロシーに住むシングルマザーの女性達から、「この地に学校を作って欲しい。」との声が上がってくるようになり、このみんなの願いが、当プロジェクトが始まるきっかけとなりました。

学校設立を決意してから2年半、たくさんの苦難に直面してきました。一度は話がまとまった、ガーナ政府からの建設用地の譲り受けが、着工間際にして白紙に戻ってしまったり、アグボグブロシー一帯が元々湿地帯であったため、次なる建設候補地は、校舎を建設するには地盤の強度が不十分だったために断念したり。今年に入ってガーナ政府が新たな建設用地の無償提供を申し出てくれ、第1校目の学校建設地が漸く確保され、決定したのです。

現在、学校の設計図も完成し、建設地の土地をならす段階まで駒を進めることができたところです。

〈主な活動内容〉

ガーナ政府やアグボグブロシーのコミュニティチーフ達との合意の下、公立学校の建設を進めてまいります。

学校は幼稚園2クラス、小学校6クラス、給食室、職員室の他に、今回新しく託児所も設けることにしました。この地に住む多くの女性がシングルマザーであり、幼稚園に上がる前の子ども達を預ける場所がなく仕事ができない、仕事をするためにも子どもを日中預かってくれる場所がどうしても欲しい、それが彼女達の1番の願いだったためです。
そこで、託児所併設の校舎建設のための一部費用として皆様からのお力添えをいただけませんでしょうか。

〈期待される効果〉

アグボグブロシーに住む子ども達の65パーセントは学校に通えていないと言われています。この地区の外にはたくさんの学校がありますが、通学に時間がかかること、ゴミ山が危険なことから通学を諦める子ども達がたくさんいます。特に低学年の子ども達は通うことが難しく、勉強したくてもできない状況となっており、学校に通うことができない子ども達は、ゴミ山に入ってゴミ拾いをしたり、物売りをしたりと家の手伝いをして生活しています。

そんな子ども達に、私達の作る学校で自由に勉強し、自分の将来に希望を持ち、人生の選択肢を増やしていく機会を届けます。また、学校では毎日1食は栄養いっぱいの食事が取れるように給食を提供して健康面でのサポートも行い、学校に隣接する広場では体育の授業、その他日本から持ち込んだアートや音楽、そろばんといった独自のカリキュラムを展開し、子ども達の協調性や創造力を養ってまいります。

また、悪環境な危険地域で必死に生計を立てている多くの若者やシングルマザーには、子ども達を安心して預けて仕事に従事できる環境を整えることで、コミュニティの外に出て働く機会を創出し、ゆくゆくはこの劣悪な環境から脱することを促してまいります。

■西アフリカ最大のゴミ山に、初めての学校を建てたい!
実施場所:ガーナ共和国アクラアグボグブロシー地区
実施期間:2024年10月~2025年9月頃まで
・CLOUDYさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2024年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

★Tポイントで1ポイントからの寄付、クレジットカードからの寄付もできる
Yahoo!ネット募金「フェリシモ 地球村の基金」の募金ページは こちら>>>

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コメント

  • ふー より:

    ぜひ現地に学校を!

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      ふーさま

      コメントをありがとうございます。「現地に学校を!」という声がアグボグブロシーで暮らす方々からの願いであり、その願いが叶う喜びをまたふーさまとも共有できる日がくることを私たちも願ってやみません。
      今後も「フェリシモ地球村の基金」の活動を見守ってください。
      どうぞよろしくお願いいたします。

      フェリシモ基金事務局

  • 薔薇王子 より:

    先日、実際に現地に赴きました。
    写真や動画でみるだけでも十分悲惨な現状を理解できているつもりでいましたが、実際に現地に行ってみると住民の苦しみを半分も理解できていないと痛感しました。

    糞尿や生ゴミ、家電を焼いた臭いが充満し、一才たらずの子供が裸のまま歩き回る地面にはたくさんのガラスの破片、もし怪我をしても病院もなく破傷風になって足を失ってしまう子もいる。

    これほどの状況でも国は何もしない。
    この形を救える唯一の方法は教育しかありません。

    この負の連鎖を断ち切るためにも絶対学校建設プロジェクトを成功させて欲しい。

    私もできるかぎり支援します。
    頑張ってください。

    • フェリシモ社会文化活動担当 より:

      薔薇王子さま

      実際に現地に赴かれた時のこと、そして薔薇王子さまの思いをお聞かせいただきありがとうございます。
      現実を変えるために必要なのは教育であり、このプロジェクトを必ず成功させてほしいという思いから改めて教育の重要性を感じております。
      また、その思いが現地の方々から出た希望であるということから私たちもその願いが叶う日が来ることを祈る思いです。
      引き続き「フェリシモ地球村の基金」の活動を見守ってください。
      どうぞよろしくお願いいたします。

      フェリシモ基金事務局

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