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みんなでプロジェクトを応援! 「ブルキナファソのマラリア対策と農業推進での子供の栄養改善」(認定NPO法人Future Code)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい9つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

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はじめまして。認定NPO法人Future Codeの理事長を務めております医師の大類です。私たちは2016年より、西アフリカにあるブルキナファソという国で、乳幼児死亡率(5歳以下の子どもが死ぬ確率)が10%近いブルキナファソの首都から少し離れたサポネ地域で、子どもたちの死亡率の主な原因であるマラリアや、下痢疾患の対策を行ってきました。西アフリカのサハラ砂漠の南側にあるこの国のあるエリアでは、資源に乏しく、世界中の極度の貧困の約半数近くが集中しています。

ブルキナファソでは、マラリアの中でも特に致死率の高い熱帯型マラリアが主に流行しています。毎年5月頃からマラリアを媒介する蚊が発生し、マラリアになる人が増えます。
現在2つの村を対象として、住人約4000人ほどにマラリアを予防するための蚊帳の配布や、住民のマラリアに対する知識を深めるための啓発活動を行っています。

現在は蚊帳の使用率を58%から89%まで改善していますが、政府からの蚊帳の配給も滞ることが多く、新たに蚊帳を持っていない家庭に蚊帳を配布することや、また使っていて経年劣化で破れてしまった場合などには、新たに配布を行うため、継続して蚊帳の配布を行うことが必要です。

スタッフによる蚊帳の配布

また、きれいな水へのアクセスが難しい場所でもあり、下痢による脱水でも多くの子どもが亡くなってしまいます。井戸水に糞尿からの大腸菌が混入するために生じていると考えられ、これを防ぐために、活動地域で井戸水に大腸菌が混入しない場所を選定して複数個所にトイレの建設なども必要に応じて行っています。
子どもたちのそもそもの栄養の状態も悪いため、幼児院の運営で衛生教育を含む教育の提供と同時に、栄養の改善のために食糧の支援も行っています。

2020年からは、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの支援団体への寄付金・支援金が減少しています。しかしそのような中でも、幼児院での衛生教育のためだけでなく、現地の住民が新型コロナウイルス感染対策として手洗いや手の消毒などができる環境整備が必要となっており、学校や病院施設に手洗いと消毒ができる設備の提供なども行いました。

設置したタンクでの手洗い指導

さらにウクライナ紛争の影響により、ウクライナ、ロシア、ベラルーシなどからの輸入に依存していた小麦や、農業肥料の価格が高騰し、現在食糧危機が生じています。2022年の6月時点で340万人以上の人々が食糧難に陥っていると推定されており、また約5000人の子どもの急性の栄養失調が報告されています。

そこで2022年の7月から5ヘクタールの土地を活用し、大豆やトウモロコシなどの栽培を開始、さらに緊急支援として地域住民5万人を対象に、10トンのトウモロコシと2トンの農業用肥料を支援、配布しています。農業の強化は、今後も継続すると考えられる食糧危機を改善するために、より強化して行っていく必要があります。2022年10月からは主に大豆を育てる技術の普及を行い、収穫した大豆を学校給食に取り入れることで子どもたちの栄養改善も行っていく予定です。

農業による自給拡大と雇用の確保

包括的な地域の感染症対策や衛生教育、さらには食糧自給率の上昇は、地域にとって必要とされるプロジェクトであり、これらの活動は現地側からの評価は高く、これからも現地の期待を裏切らぬ日本の支援として、より効果的な支援を続けたいと思っています。

〈主な活動内容〉

現在6名のマラリア対策と衛生改善のトレーニングを受けた現地スタッフが働いています。また農業のため約80人の国内避難民やシングルマザーの方をスタッフとして迎え、雇用を守る重要な役割を担っています。

スタッフは毎日村を回り、蚊の発生源を探し、蚊帳の状態を確認したり住民の健康状態をチェックしています。蚊帳の経年劣化があるため、適時購入し必要に応じ配布します。
水と衛生の改善においては、下痢疾患を減らすため手洗いタンクや消毒液などを設置します。現状トイレ建設は目標数に達したと考えており、必要に応じて建設する方針です。

幼児院の運営では先生を雇い、衛生教育を含めた教育を提供することで子どもから家族へ知識を波及させ、衛生知識を持つ住民を増やし健康状態の改善に寄与します。
また食糧危機に対し緊急性のある場合には食糧支援を行い、通年で農業を強化拡大することで学校給食の栄養を改善し、子どもたちの健康維持に貢献します。

〈期待される効果〉

ブルキナファソのサポネ保険行政区におけるマラリアによる死亡率の低下、5歳以下の乳幼児死亡率の低下、子どもたちの栄養状態の改善、子どもたちの教育を通した地域全体の感染症に対する知識の向上などの効果が期待されます。
手洗いなども、知識だけでなく、実際に手洗いをする環境がなければ知識は生きないため、知識を生かして感染症予防を考える、つまり手洗いができるような環境を作ることも大切です。

住民がこのプロジェクトを通じて学んだ知識を生かしながら、地域の様々な感染症の発生自体を抑制することにつながり、いずれは私たちのような外部からの介入や支援なしに、私たちの手を離れて地域が自立していく礎の一部となれるよう、努力したいと思います。

また、現在のウクライナでの紛争の影響により、小麦や農業用肥料が高騰し、結果としてアフリカで何千万人、ブルキナファソでも何百万人もの食糧危機が生じています。必要時に緊急的に行う食糧支援や、現在5ヘクタールの農地で進める農業を拡大、強化することにより、このような不条理で亡くなる人々を減らし、一人でも多くの命を守る活動を続けたいと思います。

■ブルキナファソのマラリア対策と農業推進での子供の栄養改善
実施場所:ブルキナファソ サポネ保健行政区
実施期間:12月~5月 トイレ建設と幼児院運営による食糧支援、衛生教育
     6月~11月 マラリア予防対策
     通年で農業支援、食糧支援
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・Future Codeさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための9つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2022年11月1日から11月14日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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