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みんなでプロジェクトを応援! 「ブルキナファソにおけるマラリア対策と子どもたちの衛生の改善」(認定NPO法人Future Code)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい5つの自立を支援するプロジェクト。その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

はじめまして。認定NPO法人Future Code(フューチャーコード)の理事長を務めております医師の大類です。

私たちは2016年より、西アフリカにあるブルキナファソという国で、乳幼児死亡率(5歳以下の子どもが死ぬ確率)が10%近いブルキナファソの首都から少し離れたサポネ地域で、子どもたちの死亡率の主な原因であるマラリアや、下痢疾患の対策を行ってきました。西アフリカのサハラ砂漠の南側にあるこの国のあるエリアでは、資源に乏しく、世界中の極度の貧困の約半数近くが集中しています。

ブルキナファソでは、マラリアの中でも特に致死率の高い熱帯型マラリアが主に流行しています。毎年5月頃からマラリアを媒介する蚊が発生すると、マラリアになる人が増え、これは11月まで続きます。11月以降は気温が上昇し、虫が生きられる気温を超えてしまい、雨も少ないため蚊の幼虫であるボウフラも生きることはなく、結果、蚊が発生しなくなるのでマラリアは減少します。

現在2つの村の約2300人の住人を対象にして、マラリアを予防するための蚊帳の配布や、住民へのマラリアに対する知識を深めるための啓発活動を行っています。

蚊帳の使用率は58%から89%まで改善していますが、政府から蚊帳の配給が滞ることも多く、蚊帳を持っていない家庭には新しく配布し、また使っていても経年劣化で破れてしまった場合は、新たに配布を行うなど継続した蚊帳の使用が必要となります。

マラリア対策のための蚊帳の配布

また、きれいな水を飲むことが難しい場所でもあり、下痢による脱水でも多くの子どもが亡くなっています。大腸菌が糞尿から井戸水に混入するために生じていると考えられ、これを防ぐため活動地域では、井戸水に大腸菌が混入しない場所を選定して、複数個所にトイレを建設するなど合わせて行っています。

建設中のトイレ(左)と完成したトイレ(右)

子どもたちはそもそもの栄養状態も悪いため、幼児院の運営で衛生教育を含む教育の提供と同時に、栄養改善のための食糧支援も行っています。

2020年からは、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの支援団体への寄付金、支援金が減少しています。幼児院での衛生教育に合わせて、新型コロナウイルス感染対策として、住民が手洗いや手の消毒などができる環境整備も必要になっており、学校や病院施設に手洗いと消毒ができる設備の提供などを行いました。

子どもたちの手洗い

このプロジェクトの継続は、包括的に地域の感染症対策や衛生教育に取り組むことで、マラリアを媒介する蚊の発生を抑制しつつ、下痢疾患や、新型コロナウイルス感染に対しても予防効果を生み出すことが期待されるものです。地域にとって必要とされるプロジェクトであり続けることができるよう、努力しています。

<主な活動内容>

現在6名のマラリア対策と衛生改善のトレーニングを受けた現地スタッフが働いており、活動しています。彼らの雇用を守ることは大変重要で、毎日村を回り、それぞれの住民の家の蚊の発生源を探し、蚊帳の状態を確認したり、住民の健康状態などもチェックしています。

蚊帳の購入は適時行う必要があり、足りない家や、破れてしまった場合などは必要に応じて配布しています。

水と衛生の改善においては、下痢疾患を減らすために、トイレの建設を進め、手洗いのためのタンクや消毒液なども設置します。これは新型コロナ感染対策としても有効な手段となります。

幼児院の運営としては先生を雇い、衛生教育を含めた教育を提供することで子どもたちからその家族へ知識を波及させる一助となります。感染症をどうしたら予防できるのか、という知識を持つ住民を増やすことで感染症予防を推進すると同時に、食糧、栄養の支援も行い、子どもたちの健康状態の改善に寄与します。

<期待される効果>

ブルキナファソのサポネ保険行政区におけるマラリアによる死亡率の低下、5歳以下の乳幼児死亡率の低下、子どもたちの栄養状態の改善、子どもたちの教育を通した地域全体の感染症に対する知識の向上などの効果が期待されます。

手洗いなども、知識だけでなく、実際に手洗いをする環境がなければ知識は生きないため、知識を生かして感染症予防を考える、つまり手洗いができるような環境を作ることも大切です。

住民がこのプロジェクトを通じて学んだ知識を生かしながら、地域の様々な感染症の発生自体を抑制することにつながり、いずれは私たちのような外部からの介入や支援なしに、私たちの手を離れて地域が自立していく礎の一部となれるよう、努力したいと思います。

■ブルキナファソにおけるマラリア対策と子どもたちの衛生の改善
実施場所:ブルキナファソ サポネ保健行政区
実施期間:2022年1月から1年
     12月~ 5月 トイレ建設と幼児院運営による食糧支援、衛生教育
      6月~11月 マラリア予防対策
・プロジェクトの報告はこちら(中間実績
・Future Codeさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための5つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2021年11月2日から11月15日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。 

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