2008年5月、みなさまからお寄せいただいた「フェリシモ 地球村の基金」より、以下の活動に支援を行いました。
■サイクロン「ナルギス」被災地ミャンマーへの緊急支援
2008年5月2日から5月3日にかけて、暴風雨をともなうサイクロン・ナルギスがミャンマーの中・南部を襲撃し、死者84,537人、行方不明53,836人もの被害をもたらしました。(6月24日、ミャンマー国営放送発表)
この緊急事態に、災害以前からミャンマー国内で活動を行ってきた「AMDA」ならびに「難民を助ける会」がすすめる被災地での緊急活動を支援しました。
激甚災害地に指定されている5地域(エーヤーワディー管区、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州、カレン州)では、60年ぶりの強烈な雨と街路樹が倒れるほどの暴風で半数の住居が被災しました。数十万人が避難場所や飲み水を得られず、甚大なインフラ被害が起きて衛生状態の悪化が懸念されました。
外国人の被災地への立ち入りが制限される中、AMDAのミャンマー人スタッフで構成されたAMDA医療チームが、保健当局のスタッフと地元の住民ボランティアとともに、これらの地域の僧院や家屋を拠点として救援活動を行いました。こうした医療活動の現場で使用するための基礎的医療器具・診療用品・医薬品などに役立てられました。
(C)2008 AMDA
現地保健当局と協働で巡回診療(ヤンゴン管区クンジャンゴン市)
(C)2008 AMDA
(助成団体:AMDA)
サイクロン発生以前から非常に貧しい家庭が多かった障害者世帯では、サイクロンによって簡素な住居が破壊されました。生きるために最低限必要な食糧や水の購入も物価の高騰でままならず、飢餓状態にありました。
このような緊急時に、一層困難な状況に置かれることを懸念して、被災地域に暮らす障害を持つこどもやその世帯を中心に、緊急物資の提供を行いました。約170世帯に対して、生活必需品(鍋や皿などの台所用品や食料品、石けんなどの日用品を含む)を提供することができました。
(C)2008 難民を助ける会 骨組みだけになった家
(C)2008 難民を助ける会 被災者世帯を戸別訪問して支援物資を渡しています
(助成団体:難民を助ける会)
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