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地球村の基金活動報告 ー 「学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)」(特定非営利活動法人ホープフル・タッチ)

2018年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)」の活動レポートをホープフル・タッチさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

    〈プロジェクトの中間報告〉

    戦争によりトルコに避難し、学習する機会を失ったシリア難民の子ども50名を対象として、インフォーマル教育を提供するテント教室を継続的に運営しています。

    開戦してから8年以上が経過した現在も、560万人以上が避難生活を続け、360万人以上の方々がトルコで生活しています。シリア人学校が閉鎖されたトルコでは、すべての子どもたちがトルコの公立学校へ通わざるをえません。

    これまで遠隔農村地では、公立学校のキャパシティの不足、通学手段の不足、トルコ語での学習の難しさ、トルコの公立学校へ通うことへの保護者や子どもたちの抵抗感などにより、学校への就学は簡単なものではありませんでした。

    次第に公立学校の受け入れ環境が整い始めると、学校に通学できる子どもたちも増えてきましたが、それでもドロップアウトしてしまう子どもや、初めて勉強をする子どもたちは、”シリア人の先生に教えてもらいたい” という気持ちを強く持っています。

    トルコの学校では、母国語でもあるアラビア語を学ぶことができないため、公立学校に通いながらアラビア語を学ぶためにテント教室に通う子どももいます。日常生活への適応や、公立学校への就学・編入を念頭にいれて、教室ではトルコ語の教育を受けたシリア人の先生によるやさしいトルコ語の学習に力を入れ、読み書きだけでなく会話の練習もしています。

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    トルコ語の読み書きの練習
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    テント教室でのお絵かきの時間
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    自由な表現をする子どもたち

    〈現地の様子・現地の声〉

    戦争の終結、シリアへの帰還に未だ見通しが立たず、子どもたちは避難先であるトルコへの適応と、そこで生活していく将来を考え始めています。”シリア人である” というアイデンティティを持ちながら、トルコで生計を立てていくには、公立小学校を卒業して高等教育へ進学することも念頭にいれざるをえなくなっています。

    戦争と避難を経験した子どもたちが新しい生活に適応していくには、それぞれのペースが必要です。テント教室に通う子どもたちは、やっと自信をもって集団活動に参加して楽しめるようになりました。

    【子どもたちの声】

    「この教室で絵を描いたり、友だちとサッカーをして遊べるのが楽しい。」

    「家族の仕事を手伝わないと、お金にならない。家族の農作業を手伝わなきゃ、トルコの学校に毎日通えない。この教室なら、家の状況を考えて、勉強を続けさせてくれる。」

    【先生の声】

    「子どもたちの心理面に、大きな変化を感じるようになりました。以前はのびのびとすることなく、防衛的で恥ずかしがる子どもがほとんどでした。それを破って、自信と高いモチベーションを持って教室に来るようになりました。それは教室で実施しているお絵かきの時間でも感じられます。子どもたちの表現方法も変わりました。絵が上手くなっただけでなく、豊かな表現ができるようになったことがはっきりとわかります。」

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    子どもたちの絵に明るいイメージが

    〈支援者へのメッセージ〉

    トルコでシリア難民の子どもたちとの活動を始めて3年以上が経過し、この間に社会的・政治的な状況やトルコでの施策も大きく変化してきました。私たちは小規模ながらも、特に弱い立場にある子どもたちとの活動を続けてきましたが、やっと楽しそうに生き生きとした子どもらしい表現が見られるようになってきました。

    様々な体験をして、今も避難生活のまっただ中にいる子どもたちの未来への架け橋のひとつとして、焦らず子どもに寄り添った活動をして、ご支援いただいている方々の想いを実現していきます。

    (特定非営利活動法人ホープフル・タッチ 高田さまより)

    ■学ぶ機会のないシリア難民の子ども達へ 緊急教育支援(トルコ)
    実施場所:トルコ共和国・シャンルウルファ県アクチャカラ市郊外農村地
    実施期間:2019年1月~2019年12月
    ・プロジェクトの詳細はこちら
    ・プロジェクトの報告(中間実績
    ・ホープフル・タッチさまのその他の支援活動はこちらから

    現在、メリーファンディング第4弾『シリア難民の子どもたちへ母国語「カルタ」を贈って笑顔を応援!』をチャレンジ中です! チャレンジの期間は2019年9月30日まで。
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