ルワンダの教育を考える会の理事長をしているマリールイズです。私は20年前、母国ルワンダで起きた内戦中、幼子3人を連れて約3ヵ月彷徨い続けて、コンゴ国境近くのゴマキャンプに命からがらやっと逃れることができました。その後いろいろな出会いがあり、私たち家族は日本に移り住むことになりますが、内戦中の悲惨なできごとのひとつひとつが私に「ルワンダを平和な国にしなければならない」、「ルワンダの子どもたちに安心して暮らせる環境をつくってあげたい」という気持ちにかりたたせてきました。そして、私は母国に学校を創る決意の元、命の尊さや教育の大切さを伝える講演活動を行ってきました。2001年2教室が完成し60人の生徒と4名の教師でウムチョ・ムイーザ学園を開校しました。
その学校の運営も14年目を迎え、生徒も200名を超え、地道ながらも多くの方のご支援のお蔭で軌道にのってきました。
しかしながら、子供たちの健康状態にさまざまの問題を抱えています。
学校に来る子供たちも貧しさのため弁当を持ってこられない子もいます。
また、粉末ジュースのような栄養分がほとんどないものでお腹を満たしている子もみられます。
近くに医療機関がなく、病気になっても充分な治療を受けられません。
今回のプロジェクトでは、こうした子供たちのためにも、学校に健康診断を導入し、また子供の健康に対する意識向上を図ります。これをすることにより、子どもたちにとってより健康的で充実した環境の学校になれることを目指します。また、この働きがモデルとなり広い地域に広がることを願います。
あの大虐殺の中、生かされた私がルワンダの女性や子どもたちのために微力ながらも働きかけができますこと、本当にありがたくうれしく感じています。ルワンダの子どもたちに継続的なあたたかいご支援をくださいますこと、心より感謝申し上げます。ルワンダの子どもたちの輝く未来のため、よろしくお願い申し上げます。最後に世界中の人々が平等に安心して暮らしていけますよう、お祈り申し上げます。
〈主な活動内容〉
基金は、下記2つの活動資金として使用します。
1. 小学校での健康診断
小学校に通っている子供たちの健康状態の管理がされていないため、医師と看護師とアシスタントを小学校に派遣して、子供の健康診断を行います。栄養状態のデータやそこで得られた情報は蓄積し、統計分析を行えるようにします。また、その場で対処できない病気が見つかった児童に対しては、近隣の病院等と連携を取って、そこで診てもらえるようにします。
2. 子供の健康に対する意識向上
地域の人の子供の健康に対する意識が薄く、貧困の影響もあり、保険に入っている人が少ないので、ラジオやエキシビション、ワークショップなどを通して子供の健康に対する意識向上キャンペーンを広範囲で行います。
〈期待される効果〉
このプログラムを実施することで、下記のような効果が得られます。
1. 小学校での健康診断
子供の健康管理をすることで、子供の病気の早期発見、対処ができるようになり、また病院と連携しているので、重症な場合でも適切な処置を施すことができます。そのため親も安心して子供を学校に通わせられる環境づくりに貢献することになります。栄養状態など健康状態のデータ集計も一緒に行うので、そのデータを解析することで、問題をいち早く見つけ出し対処することができます。
2. 子供の健康に対する意識向上
栄養管理、健康管理の大切さ、保険の大切さを理解してもらうことで、病気の予防と、病気になった時のための準備をしてくれるようになります。そのため、子供の病気が減り、病気になった場合でも、病院で適切に診てもらうことができます。
■ルワンダ子供の健康プログラム
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