(地球村の基金)ミャンマーから活動レポートが到着しました!
2013年に「地球村の基金」で支援をしている 「健康づくりの場、みんなの憩いの場をミャンマーの村へ」の活動レポートをAMDA社会開発機構さまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
〈プロジェクトの中間報告〉
当プロジェクトでは、巡回診療の拠点として健康づくりの場となり、また村のみんながいつでも集まり憩いの場ともなるコミュニティセンターの建設を支援します。 2村ではこれまでに「健康な村づくり委員会」が中心となって何度もミーティングを重ね、全体計画や資金の調達方法について村の中で合意を形成し、見積もり・図面の取得や各世帯からの集金活動などの具体的な準備を進めてきました。
チン・グウェ村でのミーティングの様子。
男性も女性も集まり、建設の進め方について議論中。
建設にかかる費用は、本基金よりいただいたご支援だけでなく、対象2村の住民たちも3割を負担します。地域の1日あたりの収入の平均は約2,000~3,000チャット(約200~300円相当)で貧困度が高く、村人たちは時間をかけてこつこつとお金を貯めてきました。家計が厳しく支払がむずかしい世帯がある場合は、代わりに生活に余裕のある世帯が少し多めにお金を出すなど、協力して資金を準備しています。これまでに、チン・グウェ村(63世帯)は 1,500,000チャット(約15万円相当)を、シッ・ピン村(122世帯)では 750,000チャット(約7万5千円相当)を集め、目標金額の達成まであと少しのところまで来ています。また、2村ともコミュニティセンターを建てる土地を確保し、7月からは建設にむけて建設資材(砂、小石やれんがなど)の調達を始めました。
チン・グウェ村のコミュニティセンター建設予定地。
建設に使うレンガもここで作成中。
9月からは、いよいよ本格的な建設が始まります。両村の村人は、熟練技術者の指導のもと建設にかかる労働力を提供して、引き続き、主体的にプロジェクト活動に取り組みます。
<現地の声>
●チン・グウェ村、サン・テイ(San Htay)さん(46歳)
チン・グウェ村で話をしてくれたサン・テイさん(中央)
私の村には、助産師さんによる巡回診療や村の会合に使える共有の場所がなく、そういった機会には屋外の広場や誰かの家などを使ってきました。このプロジェクトでコミュニティセンターができれば、場所の不自由を感じることなく、健診や予防接種などの保健サービスが受けられ、村の会合、お坊さんへの寄付の寄贈式といった村では欠かせない行事も開くことができるようになります。また、嵐や地震など災害に見舞われた時の避難場所にもなるでしょう。
コミュニティセンターができることは、私たちにとって夢のようなことです。みんなが気持ちよく利用できるよう周りを掃除してきれいに保とう、巡回診療の拠点として活用し妊婦さんや子どもたちの健康を守ろう、と期待がふくらんでいます。
●シッ・ピン村、ラ・トゥイ(Hla Htwe)さん(47歳)
シッ・ピン村で話をしてくれたラ・トゥイさんと、
これまでに村で集めた建設資材の砂。
私の村では、会合など村人が集まる時にはいつも僧院を利用しています。しかし、僧院では行事もいろいろありますから、いつでも気兼ねなく使えるわけではなく、不便を感じることも多くありました。
私たちの村は 2012年からAMDAと一緒に村を健康にするための活動をしてきたので、今、村人たちはもっと村をよくしたいという強い意志を持っています。コミュニティセンターができたら、安心して子どもたちに予防接種を受けさせられますし、助産師さんによる保健教育の会場にもできます。私も、村人たちも、コミュニティセンターが完成する日を強く待ち望んで準備を進めています。
2村の村人はコミュニティセンターの完成を心待ちにしており、全体計画の策定や集金、資材の調達など、それぞれが積極的に準備に携わっています。一歩ずつ完成に向けて進む中、「夢をかなえる支援をしてくださった日本のみなさまに感謝の言葉を伝えたいです」という多くの声が村から寄せられています。コミュニティセンター建設を通じ、「自分たちで夢をかなえるしあわせ」をひとり1人が体感し、「ともにしあわせになるしあわせ」を村全体で共有できる日はすぐそこまで来ています。次回の報告では、完成で喜びにわく村人の声や、健康づくりの場・憩いの場として活用している様子をお伝えしますので、楽しみにしていてください!
(AMDA社会開発機構 横畑 桃子さまより)
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