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(地球村の基金)バングラデシュから活動レポートが到着しました!

(地球村の基金)バングラデシュから活動レポートが到着しました!
2013年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「バングラデシュの子どもに教育と夢を!」の活動レポートを国境なき子どもたちさまからいただきましたのでにみなさまにご報告します。
<プロジェクトの中間報告> 
バングラデシュの農村部にある5つの非公式教育センターでは、毎日計403人の子どもたちが勉強をしています。同じ教室で肩を並べる子どもたちたちは、それぞれ年齢も宗教も家庭背景も異なります。小学校を中退した子もいれば、文字を学び始めたばかりの子もいます。先生は各生徒のスピードに合わせて授業を進め、遅れをとっている子には補習授業を行い、休みがちな子には家庭訪問をします。そして歌が大好きなバングラデシュの人々。日々音楽の先生が村々をまわり、子どもたちはバングラデシュの民族楽器ハルモニアム(アコーディオンを横に置いたような楽器)とトブラー(太鼓)の伴奏に合わせて大きな声で合唱します。
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春が近づく2月には、みんなが心待ちにしていたスポーツ大会を開催しました。何週間も前からセンターの飾り付けや練習で先生も子どもたちも大忙しです。当日は子どもたちの親はもちろん、卒業生や公立学校の先生たち、近所の人々などたくさんの人の前で、駆けっこやダンス、センターで学んだ詩や歌を披露し、拍手喝采を受ける子どもたち。このあと数ヵ月間、村ではスポーツ大会の話題で持ちきりとなりました。
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センターでは子どもたちへの教育だけではなく、すべての子どもたちが学校へ通えるように親や地域社会へ向けた啓発活動も毎月おこなっています。この日のテーマは、地域住民が主体となり子どもたちの教育環境を整えていくために、これからどういったことができるのか。参加者からは様々な案が飛び交い、活発な意見交換の場となりました。
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<現地の様子、受益者の声>  
バングラデシュでは、6歳から10歳の小学校が義務教育として義務付けられています。しかし貧困や児童労働、親の教育への理解不足などの理由からすべての子どもたちが小学校に通えているわけではありません。
ショルナ(仮名)は小学校3年生のとき、家庭の貧しさにより小学校を中退しました。そのあと、勉強に必要な教材を無料で配布する国境なき子どもたちの非公式教育センターに入学しました。センターでは勉強だけではなく、チャイルドクラブのメンバーとして活躍したショルナ。チャイルドクラブでは、定期的に子どもたちが集まり、村で問題となっている児童労働や早婚、ダウリー(花嫁持参金)などのテーマについて自分たちで調べ、話し合い、劇や歌を通して地域社会に啓発する活動をおこなっています。この活動でショルナは、様々な社会問題や子どもの権利、感染症の予防法などの知識を身に付け、それを地域社会に訴えることで自分たちの生活をよくしていくことを学びました。
センターで真面目に勉強を続けてきたショルナは、センター卒業前の最終試験でよい成績をとり、公立小学校の4年生奨学金対象者として選ばれたのです! これにより小学校に復学することができ、現在は中学校の最終試験に向けて勉強しているショルナはこう話してくれました。
「もし私の村に非公式教育センターがなかったら、私の教育は小学校3年生の時点で終了していました。小学校を中退した私にチャンスをくれた日本のみなさんとセンターの先生方にはとても感謝しています。バングラデシュの政府は、すべての子どもたちが無料で教育を受けられることを可能にしてほしいと思います。そうすることで少しでも多くの子どもたちが私のように教育を続けることができるようになるのですから」
センターに通う子どもたちは様々な理由により勉強を続けることがむずかしい子どもたちです。朝食を食べていないため空腹で授業に集中できない子、夜明け前に漁師のお父さんと漁に行き明け方に寝る子、学校に行く時間に小さな妹や弟の面倒を見ている子などなど。しかしこういった厳しい環境に置かれているにも関わらず、村で出会う子どもたちの目はどの子もキラキラと輝いています。無限の可能性に満ちた子どもたちがそれぞれ夢を持ち、これからのバングラデシュを作っていくために望ましい教育環境を整えること、それがセンターの役割です。そして教育への限りない情熱と、次世代を担う子どもたちの未来をみつめるみなさんの温かいまなざしこそが、私たちの活動の原点です。当団体は、これからも地域住民の主体的参加による、地域に根ざした活動を続けてまいります。
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(国境なき子どもたち 久野 由里子さまより)

プロジェクトの詳細はこちら

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