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(地球村の基金)スーダンから活動レポートが到着しました!

(地球村の基金)スーダンから活動レポートが到着しました!

2013年に「地球村の基金」で支援をしているプロジェクト「スーダン紛争被災民への生計向上活動を通じた自立支援」の活動レポートを日本国際ボランティアセンターさまからいただきましたのでみなさまにご報告します。

<プロジェクトの中間報告>
 スーダンの南コルドファン州では、2年以上にわたり続く紛争によって多くの人々が戦場となった村を追われ、親戚などを頼りに少しでも安全な場所に逃れて避難生活を送っています。現地では1年の半分は雨が降らない乾季ですが、その間も、こうした人たちが自分たちで作物を育てて自立した生活を送れるよう、共同菜園作りを支援しています。

 多くの避難民を受け入れている三つの地区を選んで2013年11月に活動がスタート。まず、地元住民と避難民の主婦を中心に「菜園委員会」が結成され、共同菜園の場所選びと参加者の募集が行われました。共同菜園に灌漑用水を供給するため、壊れていた井戸4基には補修を実施しました。

ハンドポンプ井戸補修c.jpg

井戸補修の様子

 2014年1月、地元住民と避難民を合わせて250人が菜園作りの研修に参加。9割は女性です。畝の作り方や効率的な水やリの仕方、家畜のフンからの肥料の作り方などを学びました。

研修風景c.jpg

畝づくりの研修の様子。手前白いシャツの男性が講師

 研修参加者は野菜の種子(オクラ、モロヘイヤ、ルッコラ、クレソン)と農具の支援を受けて、共同菜園での畑仕事を始めました。研修で教わったように正方形の区画を作って土を耕し、一定の間隔を空けて種をまいていきます。作物への水やりは、井戸からポリタンクで水を運んで行います。

菜園c.jpg

研修受講者のきれいに整えられたルッコラ畑

 種子の配布から約1ヵ月、野菜はだいぶ育ってきました。
このあと、採り入れと植え付けを繰り返しながら、乾季が終わるまでの3ヵ月以上の間、菜園からの収穫が続きます。

<現地の様子、受益者の声>
 これまでも、地元住民が小規模な菜園を作ることはありました。しかし、避難民は自分たちの土地を持っていないため、これに参加することはできません。このプロジェクトでは、井戸を補修して灌漑用水の供給を増やすことで畑に使える土地を広げ、これを共同菜園として地元住民と避難民とは分け合えるようにしました。

 「父親がおらず小さな子どもだけを抱えて避難してきた女性が多い。生活費を稼がなくてはならないが、子ども世話があるので、町に働きに出ることもむずしい。水があって家の近くで野菜作りができれば、働きに出る必要もなくなる。こういうプロジェクトは本当にありがたい」と、地区の世話人の方は話しています。収穫した野菜は、現金収入として家計を助けるとともに、子どもたちの栄養改善にもつながります。
今まで菜園を作ってきた地元住民にとっても、研修は大変に役立ったようです。

 「これまでは畝を作ったり土を盛ったりせず、ただ畑の土をならして種をまいていた。このやり方だと、作物によっては水分が行き届かないことが分かった」「研修では、農薬や化学肥料が作物にも人間にもよくないこと、それらを使わずに家畜のフンから肥料を作るやり方を教わった。自分の畑でやってみたい」といった声があがっています。

 みなさまのご支援のおかげで、地元住民と避難民とが協力しながら菜園づくりを行っています。収穫はこれからですが、特に避難民の母子世帯などの生計を助けるものになると期待されています。今後とも、よろしくお願いいたします。

(日本国際ボランティアセンター 佐伯 美苗さまより)

プロジェクトの詳細はこちら

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