2015年度に次の基金より支援をしたプロジェクト「ルワンダ子供の健康プログラム」の活動レポートをルワンダの教育を考える会さまからいただきましたのでみなさまにご報告します。
〈プロジェクトの中間報告〉
プロジェクトの進捗状況
1小学校での健康診断の準備
キガリ市の小学校(約200名)で昨年、ルワンダで初めての健康診断を行いました。担当のカリオペ医師はその後、昨年秋、岡山を中心として、日本の健康診断の取り組みについて研修を受け帰国しました。
その報告会を、今春、同小学校を会場に開催、日本の健康診断制度から学んだことを、これからのルワンダの健康診断にどう生かすか報告しました。そして、9月に実施する健康診断について、医療スタッフとこれまで3回検討会を行ってきました。
また、健康診断を今後定着させるため、学校の一部を保健室として改修し衛生面を配慮した専用の部屋を確保しました。これからベットや検査器具を設置する予定です。
2小学校の衛生状態の向上
ルワンダは断水の期間も長く、水道から水が出ないことも多くあります。そのため手洗いができない、給食室の食器が十分洗えないなど、不衛生な点が多いため、その対策として雨水貯水タンクを設置します。その工事が6月より開始されました。
場所は給食室隣で、雨水貯水タンクを設置し、そこからパイプで給食室入り口の手洗い装置に水を引きます。8月から運用できるよう現在工事をすすめています。
また、看護師さんの雇用も決まり、8月より小学校に常駐し、子どもたちのけが、病気の対応のほか、子どもたちへ保健衛生の教育を合わせて行います。
〈現地の様子・現地の声〉
ルワンダでは貧困のためお昼に弁当を持ってこられない子どもや栄養面で不十分と思われる子どもがたくさんおります。しかし、学校で健康診断を行う制度がなく今まで一度も実施されてきませんでした。
昨年、初めて健康診断を行い、心臓病などの病気が早期発見され、お母さんたちから感謝の声が寄せられました。そして今後も健康診断を定期的に行ってほしいとの要望が多く出されました。
今年は、そうした要望に応え健康診断を定着させる第一歩になります。そのためには、検査器具、医師をはじめ看護師などの人材確保とそのためのまとまった資金が必要です。1小学校が独力で実施できる事業ではありません。
今回、フェリシモ 地球村の基金のサポートがあって実施できることになり、早く健康診断を望む声が高まっています。また、雨水貯水タンク工事も完成すれば、渇水期の水不足解消につながり、学校関係者から早期の設備完成が待たれています。
〈支援者へのメッセージ〉
ルワンダでは初めてとなる小学校の健康診断が昨年実施されました。この健康診断で多くの子どもの病気が見つかり、お母さんたちから感謝の声がたくさん寄せられました。このプログラムに支援をいただき感謝申し上げます。また、健康診断を担当しているカリオペ医師の研修について全面的にサポートいただきました AMDAのみなさまに感謝いたします。
ルワンダで初めての健康診断は、周辺の学校からも注目されはじめ、学校周辺地域からも関心が寄せされています。1小学校の健康診断が、周辺の学校に普及しルワンダ全土に広まるよう願っています。みなさまのご支援をよろしくお願いします。
(ルワンダの教育を考える会 阿部 貞夫さまより)
■ルワンダ子供の健康プログラム
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(中間・実績)
・ルワンダの教育を考える会さまのその他の支援活動はこちらから
コメント
コメント
ルワンダという国はいままで知らなかったけど、学校をつくり、子ども達のために支援している人が日本でたくさんいること知り感動しました。
子どもの未来は何といっても健康です。
早くルワンダが安心して暮らせ子ども達に未来ある国となってほしい!!