フェリシモCompany

みんなでプロジェクトを応援! 「ミャンマー・エーヤワディ地域における洪水被災者の生活再建支援」(特定非営利活動法人CWS Japan)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい8つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

はじめまして、CWSミャンマー事務所の伊藤です。私たちは、昨年に引き続き、今年もミャンマー、エーヤワディ地域のマウビンで、洪水で被災した方々の支援活動を行っています。これまでは、およそ数年に一度大きな洪水が起きていた地域ですが、エーヤワディ川上流の森林伐採や異常気象などの影響で、2年連続で大きな洪水の被害が出ました。

大部分の住民は農業労働者もしくは小さな船で漁に出る漁師さんで、洪水の影響で8月からほとんど収入がなく、洪水支援で配布される食料を食べたり、借金をして食料を購入したりして何とか生活しています。

earth2016_CWS_1.jpg
「洪水の後、家やボートが破壊されました。トイレも破壊され女性・女の子は
人目のない遠くにいって用を足しているとのことで危険です」

<洪水の後にトイレが使えなくなり不安を抱える女性・女の子たち>
今回の洪水の被害について、女性たちに聞き取りを行ったところ、トイレが洪水して使用できなかったのが一番不便とのことでした。暗くなるのを待って、小舟で遠くへ行き、用を足していたとのことです。暗い中、少女や女性が家から離れるのは、暴力など危険な目に合わないとも限りません。また、人々は、井戸も洪水で使用できないため、雨水と川の水を飲料水に用いていますが、トイレが洪水すると川の水の汚染源になります。衛生的で洪水に強いトイレの建設は、その家庭のためだけではなく、地域全体の健康にもつながるのです。

<洪水の後に傾いた家を修理するお金がなく不安を抱える高齢の方々>
洪水の影響で家が傾き、修理したくても、お金がなく、自分たちではどうしようもないと途方に暮れている高齢の御夫婦もいました。エーヤワディ川の流れの変化により、河岸が浸食され、何度も引っ越しを余儀なくされている家庭もあります。この地域の農業労働者の収入は、一日200円から300円です。日雇い仕事で生計を立てている人々には蓄えもありません。貧しい人たちの生活がますます困難なものになっています。自分たちの収入だけで、被害にあった家を建て直したり、新しいトイレを建設したりすることは非常に困難です。

<被災者の方の安心を取り戻すため家とトイレの修理・再建が必要>
この事業では、被災者が一日も早く安心して暮らせるよう、家やトイレの建築資材を提供し、CWSエンジニアの指導のもと、被災家族や近所の人たちが、洪水に強い家とトイレの建設を行います。

「傾いた家を棒で脇から支え、一時的にしのいでいます。この家の方は、いつ倒れるか不安でいっぱいです。」

earth2016_CWS_2.jpg

〈主な活動内容〉

<社会的に弱い立場にある方たちが、自分たちで家やトイレを修繕できるように支援します>
この事業では、洪水被害や河岸の浸食の影響のある地域に住む、特に経済的に困難な高齢者の家庭、母子家庭、幼い子どもや障がい者や病気の家族がいる農業労働者や零細漁民の家庭、約90世帯(450名)を対象に、家屋修理や再建のための建築資材や洪水に強いトイレ建設のための資材を提供します。家の修理やトイレ建設は当団体エンジニアの指導のもと、自分たちで行います。

支援を通して、被災者が安心して暮らせる環境を自分たちで取り戻すお手伝いをします。

「このご家族は洪水で家が浸水しました。食糧を買うのにも借金をしなくてはならず、家の修理をする費用を工面できずにとても困っています」

earth2016_CWS_3.jpg

〈期待される効果〉

<洪水に強い高床式住居とトイレの建設により健康で安心な生活を>
洪水被害の家屋修理の支援を受ける家庭は、家が倒れるのではないかという不安の中で日々生活しています。家を修理することにより、安心して生活できるようになります。また、洪水は被害の程度の差はありますが、ほぼ毎年起こるので、洪水になっても被害を最小限にできる十分な高さのある、頑丈な高床式住居を建設します。

浸食の影響で何度も引っ越している家庭は、肩身の狭い思いをしながら親せきや知人の家に間借りしたり、借金して家を建て直したりしています。間借りもできず、借金もできずに、流されるのではないかという不安の中で危険な場所で暮らしている人々もいます。住居の再建により、家族の日常生活を取り戻し、安心して生活することができます。

トイレ建設の支援を受ける家庭は、特に少女や女性が、暴力やハラスメントなどを心配することなく、いつでもトイレを使用できるようになります。また、トイレの洪水時の河川の汚染は深刻です。洪水でも汚染源にならないトイレを建設することにより、地域住民が、より健康な生活を送ることができるようになります。

■ミャンマー・エーヤワディ地域における洪水被災者の生活再建支援
実施場所:ミャンマー連邦共和国エーヤワディ地域マウビン・タウンシップ
実施期間:2017年1月~6月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの(中間実績
・CWS Japanさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための8つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2016年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

この記事をシェアする
Twitter
Facebook
LINE

コメント

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

コメントを投稿する
ページトップへ戻る