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みんなでプロジェクトを応援!「もっと多くのマニラの路上の子どもたちに愛情溢れた生活を!」(認定NPO法人アイキャン)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい8の自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

こんにちは。認定NPO法人アイキャンの井川です。
都市化が進むフィリピンには、25万人以上の路上の子どもが存在します。子どもが路上に押し出される背景は様々ですが、共通して「家族の生活の厳しさ」があります。これが精神的な負担となり、家族の離散、家庭内暴力、育児放棄へとつながり、子どもたちは暴力から逃れ、生きるために路上へと飛び出します。そして、路上にいる他の子どもや若者とグループを作ることで、またはギャングの一員となることで、かろうじて生き延びています。

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(線路沿いで暮らす子どもたち。中央はアイキャン事務局長の井川)

しかし、路上では、様々な危険が子どもたちを襲います。寝ている間に襲われ、殴る蹴るの暴行を受ける、強制的に連行され、数日後遺体で発見される、ギャングの抗争に巻き込まれるといったことが頻繁に起きており、路上の子どもたちは常に暴力と隣り合わせにあると言えます。さらに、頻繁に起きる交通事故や病気、周囲からの偏見、過去の虐待に起因するトラウマと人間不信、日々の空腹が、子どもたちを一層苦しめます。しかし、彼らを守る社会サービスやソーシャルネットはほとんど与えられておらず、辛さや空腹感を忘れるためにシンナーなどの薬物に手を染めてしまう子どもも多くおり、路上の子どもの54%が薬物を経験していると言われています。

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(大通りの中央分離帯で、ビニール袋をかぶって眠る子ども)

このような状況に対し、私たちアイキャンは、2013年より、マニラ市の中でも路上の子どもが多い地域において、ドロップインセンター(通所型の保護施設)を運営しています。ここでは、年約100名の1歳から16歳の路上の子どもたちが、日々シャワーを浴び、栄養価の高い食事を得て、読み書き・計算を学ぶ貴重な機会を得ています。路上の子どもの生活拠点のすぐ近くに位置するこのアイキャンのセンターは、日常的に命の危険に晒される子どもたちにとって、唯一安全を感じられる場所として機能しています。

〈アイキャンのドロップインセンターでの活動内容〉

1. 栄養価の高い食事の提供:路上の子どもたちの多くは、栄養不良状態にあるため、本センターでは、栄養価の高い食事(昼食)を提供しています。

2. 衛生活動:路上の子どもたちは、雨水や泥水で体を洗っており、それが皮膚や内臓系疾患の原因となっています。そのため、本センターでは、シャワーを浴びる場と石鹸、衣服等の衛生用品を提供しています。

3. 学用品の提供と識字教育:学校に通える状態の子どもには、学用品を提供するとともに、小学校入学に必要な幼稚園卒業資格も持っていない子どもに対しては、本センターで基本的な読み書きと計算を教えています。

4. 安全な仮眠場所の提供:路上の子どもたちは、寝ている間に大人に暴力を振るわれたり殺されたりすることもあり、安心して眠ることができていません。そのため、本センターで安心して仮眠できるスペースを提供しています。

5. カウンセリング:ソーシャルワーカーがカウンセリングを行い、児童養護施設での生活を希望する子どもには、アイキャンが運営する「子どもの家」への入所を進めるとともに、子どもが親や親戚との生活を希望する場合は、その捜索と統合の活動を行っています。 

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(ドロップインセンターで勉強する子ども)

一方、このドロップインセンターの近隣では、まだ多くの子どもたちが路上で暮らし、シンナーを吸って空腹を満たしています。彼らの多くは、学校にも通えていません。そこで、本事業では、上記活動を継続するとともに、ソーシャルワーカーによる路上でのアウトリーチ(見回り活動)とカウンセリングを強化することで、ドロップインセンターに通う子どもの数を新たに50名増やします。それにより、社会サービスにアクセスできず居場所のない多くの路上の子どもたちの命を守り、栄養改善や教育の機会を提供します。

〈主な活動内容〉

路上の子ども150名以上に対し、以下の活動を行います。

1. ドロップインセンターでの活動:既にセンターを利用している子どもたちへの活動

1)食事の提供:子どもたちの栄養状態の改善のため、栄養価の高い食事を提供します。
2)衛生活動:路上の子どもたちに、シャワーと石鹸等の衛生用品を貸し出します。
3)教育活動:学用品の提供や、基本的な読み書きと計算を教えます。
4)仮眠場所の提供:安心して仮眠できる場所を提供します。
5)カウンセリング:ソーシャルワーカーが子どもの悩みなどを聞きます。

2. ドロップインセンター外での活動:まだセンターを利用していない路上の子どもへの活動

1)アウトリーチ(見回り)活動とカウンセリング:ソーシャルワーカーが、路上の子どもが多い地域の見回りを定期的に行い、子どもたちの話を聞き、カウンセリングを行います。またシンナーの危険性を伝えるとともに、ドロップインセンターでの活動を案内します。

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(ソーシャルワーカーによるカウンセリングを受ける子ども)

〈期待される効果〉

ドロップインセンターを利用する約150名の子どもたちに、以下の効果をもたらします。

1.ドロップインセンターでの活動(既にセンターを利用している子どもたちへの活動)による効果

1)栄養価の高い食事の提供により、路上の子どもたち約150名の栄養状態が改善されま
  す。
2)衛生活動により、路上の子ども約150名の衛生状態が改善されます。
3)教育活動により、学齢期の路上の子ども約150名が教育にアクセスできます。
4)仮眠場所の提供により、路上の子ども約150名が、安心して眠ることができるように
  なります。
5)カウンセリングにより、路上の子ども約150名が、ソーシャルワーカーに悩みを相談
  できるようになります。

2.ドロップインセンター外での活動(まだセンターを利用していない路上の子どもへの活
 動)による効果

1)アウトリーチ(見回り)活動:家族との生活が困難な状況にあり、社会サービスを受けることができていない路上子どもたち約50名が、新たにドロップインセンターの活動に参加するようになります。また、シンナーの危険性を理解し、使用をやめて通学することや施設に入所することへの意欲を高めるようになります。

■もっと多くのマニラの路上の子どもたちに愛情溢れた生活を!
実施場所:フィリピン共和国マニラ市
実施期間:2016年9月1日~2017年8月31日
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの報告(中間実績
・アイキャンさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための8つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2016年11月2日から11月15日まで行います。
期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

   ➡ 応援投票は終了させていただきました。     
     みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。

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コメント

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コメント

  • 鯖街道 より:

    150名とはまた相当な数ですね。サポートするスタッフの仕事の大変さが目に浮かびます。日本にいるスタッフの苦労と共に。先ほど投票しました。案内のメールを貰えたから知り、出来ました。少しでも長く継続出来て、子供たちのオアシスになります様に!

  • みちさかり より:

    アイキャンさんの活動、現地で見ました。
    子供たちを取り巻く環境は厳しく、改善はすごく困難な道に思えますが、その中で単に与えるだけではない、自立に向けた血の通った活動をされていると思います。
    プロジェクトを通して一人でも多くの路上の子供が愛情のある、人間的な生活を送れるようになればいいなと思います。

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