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みんなでプロジェクトを応援! 「コロナ禍でもネパールの子どもたちの教育を絶やさない」(認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン)

「フェリシモ 地球村の基金」が今年支援したい7つの自立を支援するプロジェクト。
その中から、世界をよりしあわせにするためのプロジェクトの1つをみなさまにご紹介します。

はじめまして、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンの大原です。

私たちチャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年から国際協力活動を行っており、ネパールでは1995年に活動を開始しました。

ネパールはアジアで最も貧しい国の一つで、教育水準も低く、日本の小中学校にあたる義務教育修了の割合は約7割に留まっています。ネパールでは当初、保健や栄養改善事業などを中心に支援を行ってきましたが、2009年からは子どもたちへの教育支援も行うようになりました。貧しさの中で暮らす子どもたちが学校へ通い、学習を続け、学校を卒業できるよう、健やかな成長を支えています。

教育支援を始めてから6年が経った2015年4月、マグニチュード7.8の巨大な地震がネパールを襲いました。約9,000名にも上る人々が亡くなり、チャイルド・ファンド・ジャパンが支援する地域では、多くの学校や家屋が倒壊するなど、甚大な被害が出ました。

チャイルド・ファンド・ジャパンは、ただちに緊急支援を行い、学校では仮設教室を建設し、その後、子どもたちが安心して勉強できるように、政府の設定基準よりも頑丈なつくりの教室を再建しました。

完成した教室の中には授業で使用する教材やホワイトボードなどの備品も入り、きれいな教室の中からは子どもたちの笑い声が聞こえるようになりました。また、子どもたちが質の高い教育を受けられるように、先生たちが研修を受け、子どもとの向き合い方や授業の取り組みの改善を行いました。

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再建された明るい教室

子どもたちが通常の生活に戻ることができるよう支援を続けているなか、2020年に入り、新型コロナウイルスの感染が途上国でも広がりを見せます。ネパールでも感染が拡大し、首都カトマンズでは、生活必需品の運送車や医療関係車などを除くいっさいの車両の立ち入りが禁止されるほど、厳しいロックダウンが続いています。

学校も、4月から始まる新学年を控えた3月19日から閉鎖されたままです。感染拡大は弱い立場にある多くの子どもたちを危険にさらし、ロックダウンによって親の経済活動も妨げることで日々の生活や教育にも大きな影響を及ぼしています。

行政が感染予防の啓発キャンペーンを進め、テレビやラジオでも感染予防がうたわれていますが、支援地域では特にマスクなどの防護品が手に入りにくく、予防に努めることができません。

また、子どもたちが学校に通えないなか、教育を崩壊させないために、教育省がテレビやラジオ、オンラインでの学習を促進していますが、支援地域では通信設備などオンライン学習が可能な環境が整っていません。インフラを整え、先生たちが新しい技術を使いこなすには時間がかかり、今のところ現実的な選択ではありません。一方で、先生が地域内で少人数の子どもたちを教えるなど、学校授業の代わりとなる授業を模索して、試行錯誤をしています。

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先生が少人数の子どもたちを教えています

このような状況のもと、予定されている9月からの学校再開に向けて、学校が正しい情報をもとに適切な感染予防を行い、子どもたちが安心・安全に学校生活を送ることができる環境を整える必要があります。

<主な活動内容>

1.学校での感染予防体制の支援

24の公立学校を対象に消毒液や清掃用具などを配布して感染予防を行います。また、非接触型の体温計を配布して検査体制を整え、感染症への適切な対応を図り、学校が安全に再開できるようにします。

2.子どもと先生への感染予防の支援

2,817名の子どもと212名の先生にマスクや手指消毒剤、歯ブラシ、歯磨き粉などの衛生キットを配布します。また、正しい手洗いの仕方を伝えるなどして、感染予防の啓発活動を行い、公衆衛生を広め、子どもたちと先生を感染から守ります。

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正しい手洗いの実践

 

<期待される効果>

2015年の大地震で被災した子どもたちにとって、学校で勉強することは大きな喜びです。静かな閉鎖された学校から、子どもたちの歓声があふれる学校の再開に向けて、準備を進める必要があります。

学校の設備を清潔に保ち、感染予防と検査体制を充実させ、子どもたちが安心して楽しく学校へ通えるようにします。子どもたち自身にも、感染症と予防について正しい情報を伝え、啓発活動を通じて、衛生習慣が身につくようにします。新型コロナウイルス感染下の地域社会において、子どもたちの健康を守り、将来を担う子どもたちの学びが途絶えてしまうことを防ぎます。

SDGs(持続可能な開発目標)の目標4でも「質の高い教育をみんなに」が掲げられています。大地震から復興の途上にあり、教育の質の向上も目指していたなかで、学びの機会そのものが失われてしまうことは、大きな損失です。どんな環境であっても、教育の機会を公平に保ち、「すべての子どもに開かれた未来を」つくることを目指して、チャイルド・ファンド・ジャパンは活動を続けています。

コロナ禍でもネパールの子どもたちの教育を絶やさない
実施場所:ネパール連邦民主共和国・シンドゥパルチョーク郡
実施期間:2020年8月~2021年3月
・チャイルド・ファンド・ジャパンさまのその他の支援活動はこちらから

「フェリシモ 地球村の基金」より、世界をよりしあわせにするための7つの自立を支援するプロジェクトの応援投票を2020年11月2日から11月15日まで行います。

期間中、応援したいプロジェクトを選んで投票することで、そのプロジェクトを応援することができます。(投票の数は、各プロジェクトへの拠出金額の参考にさせていただきます)

➡ 応援投票は終了させていただきました。
みなさまから、たくさんの応援(投票)をいただきありがとうございました。 

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